韓国語ジャーナル第44号2013年春号をご紹介します!
アルク社の季刊学習雑誌、韓国語ジャーナル第44号がようやく発売されます!明日3月16日発売予定ですが、一足お先に見せていただいたので、中身を少しだけご紹介します!以前も触れましたが、サッカーワールドカップ日韓共催の2002年に創刊された韓国語ジャーナル、11年目を迎えた今年の最初の号でしばし休刊となってしまいます。
この学習誌の創刊者で初代編集長は僕と同じ大学の同じ学部を卒業していて、かつて僕と同僚だったこともある友人です。
韓国ブーム(韓流)が隆盛を極めたこの10年。韓国語学習者と韓国語教室・スクールが爆発的に増えた時期でもありました。韓国語ジャーナルは当時はあまり出版されていなかった韓国語教材の中で圧倒的な存在感を誇っていました。
そんな韓国語ジャーナルが休刊になるとは、時代の変化を感じさせます。僕が韓国語を教え始めてから韓国語ジャーナルを読むようになったのですが、まだそれから2年も経っていないのに休刊になってしまうのはただ一言、残念です。
第44号には韓流の10年を振り返る対談記事があります。「これからのためにこれまでの10年の話をしよう」というタイトルで韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨さんと日韓・韓日通訳翻訳者の金智子さんが韓流ドラマとK-POPについて対談しています。
韓国語ラップのパイオニアといえるソテジワアイドゥル/서태지와 아이들が人気絶頂だった1993年頃からK-POPをフォローしてきた僕にとって、彼ら以降のK-POPの日本進出の流れについて詳しく把握できたのは嬉しいです。
他に、字幕翻訳者の視点から見る10年と、韓食と韓国旅行から見る10年という対談が掲載されています。間には韓国語ジャーナル全号のCD収録ニュース記事の一覧も載っていて、10年を振り返るのにとても役立ちます。また、留学生が見た韓国留学10年という座談会も面白そうです。
第44号にはとても嬉しい企画が二つあります。
その1.特別付録の「辞書にない韓国語厳選88」という小冊子が折り込まれています。辞書にないということは、まだできて間もない新しい言葉だということです。長く使われ続けると辞書に掲載されるでしょうが、短い間に使われなくなると辞書に載らない可能性のある最新のことばです。
たとえば앱[えP]って何だか分かりますか? あなたが韓国でスマートホンを使ったことがある人はご存知かも知れません。これは日本語で言うところのアプリのことです。日本語は元の英語、applicationのカタカナ表記、アプリケーションの最初の3文字で表してます。韓国語の方は、英語の略語を韓国語表記したものと思われます。英語ではappです。こちらも最初の3文字ですね!複数だとappsになります。アップル社のiPhoneアプリを販売するストアはAPP STOREです。
こんな新しい言葉とともに、本来の意味と違う新しい意味が付いた語も紹介されています。落下傘のハングル読みの낙하산 、日本語と同じような俗語としての意味があるんです。次の語句の俗語的な意味が分かりますか?
속도위반/速度違反、쏘다/(銃を)撃つ、양다리/両脚、죽쑤다/お粥を炊く
その2.10年間の連載学習記事の中で人気が高かった記事を8編一挙に再掲載。音声ファイルもダウンロードできるようになっている、KJ セレクション 初中級編 がすごいです。たとえば、「漢字語を覚えるウラ技」や「数に強くなる」は本当に役に立つ記事です!
他にも韓国ドラマのシーンで学ぶ韓国語(赤道の男/적도의 남자)やこれまで韓国語ジャーナルに関わった元スタッフさんたちのメッセージも興味深いです。現在のCDコンテンツのDJである人気歌手、 K.Willもより一層気合が入っていていつもよりたくさん語ってます。
この一応の最終号、10年間の歴史が集約されていますので、まだ読んだことない方もぜひ新しいうちに読んでみてください!きっと満足いただけると思いますよ!ビギナーでまだ難しそうだと思う方も多いみたいですが、とっておきのリスニング教材です。聞き流すだけでも効果ありますよ!皆さんが読んでくだされば、復刊が速まると思います。季刊ですから、年に4回発行、年間6000円(税別)で楽しめます。一ヶ月あたり500円!ワンコインですよ!
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