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ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

フィンランドを代表する企業と言えば、グローバル展開する通信機器メーカーNOKIA。近年ではスマートフォンの急激な普及にともない、サムスン等の躍進のあおりを受け、2012年第1四半期において、14年振りに携帯電話の売上で世界首位の座をサムスンに明け渡すことになりました。リストラや工場閉鎖など、苦しい状況が続いていますが、ヘルシンキ市内ではいたるところに店舗や広告が展開。ちなみにiPhone持ってる人々は多かったですが、意外なほどiPhoneの広告は滅多に目にしませんでした。

【参考記事】

Nokiaが従業員1万人を削減へ。Windowsスマホも再生の決め手にはならず (EE Times)
NOKIAが失敗した5つのポイント (WIRED)

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-NOKIA
ヘルシンキ市内のNOKIAフラッグシップ店舗

さて、ヘルシンキは今年、デザインと社会・文化・経済との繋がりを改めて認識し、デザインが経済発展・地域活性化に寄与することを支援する、「ワールドデザインキャピタル2012」 の都市に指定されており、各地で展覧会やイベントが催されていました。政府に加え、NOKIAをはじめとした国内に拠点を置く有力企業も協賛し、デザインやクリエイティブからの国の発展を推進する試みがなされています。

 
ヘルシンキからほど近いカアペリにはNOKIAの旧工場がアートスペースとしてクリエイター、デザイナー、アーティストらに開放され、貴重な創作活動や発表の場として有効活用されています。工場跡の雰囲気そのままに、無数の部屋に展示される作品は印象的なものばかりでした。今年は指定都市ということもあり、通常以上に特別展示も多くなされているようで、IT、医療機器・工作機械、輸送機器など国内企業の最新のプロダクトを展示するスペースも。日本でもこういった取り組みが増えるといいですね。(つづく)

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工場の各部屋がアートスペースとして開放  重厚感ある旧工場
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休憩スペースもアート。              ワールドデザインキャピタルの広告  
たいへんご無沙汰しております。断筆(したつもりではなかったのですが)してから早7ヶ月半、2012年初めてのブログになります。もう読者の方にもお読みいただけていないのではないかと思っております。。また細々と再開したいと思います。

さて、会社の勤続5年制度を活用して7月16日~23日まで北欧2カ国(ヘルシンキ・ストックホルム)に行ってきました。高福祉国家、幸せ度の高い国(ギャラップ調査)、高い学習到達度(PISA)、競争力ランキング上位、そして何より家具・建築・都市・IT・プロダクトデザインをはじめとした洗練されたシンプルなクリエイティブに溢れる北欧は、色々な課題に直面している日本と対比されてメディアにとりあげられる機会が多く、とても興味をそそられる地域だっただけに、このタイミングでその地を踏めたことは感慨深いものでした。

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-ヘルシンキ駅前
(ヘルシンキ中央駅)

うまく整理する自信がないですが、何度かに渡って北欧について書く予定です。

行き先を決めて偶然手にとった本。
レバレッジシリーズのベストセラーで広く知られることになった本田直之さんも、著書「LESS IS MORE」で、日本や欧米先進国に比べて物質的な豊かさはないはずの北欧諸国が、なぜ「幸福度ランキング」で上位を独占しているのか、という理由について、北欧で働く人々へのインタビューからその答えを明らかにしています。

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-LESS IS MORE


インタビューの対象者である様々な職業に就いている20人以上への「何が欲しいですか?」の問いに対して、驚くべきことに「モノ」は一切出てくることはなく、「家族の健康」「友人や周りの人の成功」「もっと高い挑戦ができる機会」といった精神的なものばかりだったといいます。彼らは、物質的な豊かさより、もっと精神的な、経験的な豊かさに幸福を感じているのでした。文章で読むと、なるほどね、というレベルかもしれませんが、いざ自分が聞かれたとしたら、、、すごいことだと思います。

また、こんなギャラップの調査結果も。
「年収が2万5000ドル以上の人は、モノを買うよりも”経験”をした方が、幸福度は2倍も3倍も高くなる」
今は何でも揃ってる時代なので、贅沢さえしなければある程度の生活は送れます。それより今まで経験できなかった新しい体験(旅やアクティビティ)や刺激的な挑戦、仲間や家族とのふれあいに重きが置かれています。

何度も出てくる「幸福度」について。「自分が幸せと思うか」について、つい人は周りの人との比較で考えてしまうのだそうです。友だちが車を買った、家を買った、高級な服を着てる、などという感覚が日本にはまだ根強く残っている一方で、北欧は選択肢が少ないからシンプルに幸せに暮らしているとのこと。収入や資産がどれだけあるか、ではなく収入と支出のコントロールができ、欲しいものが買え、やりたいことができる「と思っている」ことそのものが重要なのだそうです。

これは、別記事で書くことになりますが、現在購読中の「選択の科学」に通ずるものがあります。仕事や生活に裁量権のない、コントロールできない、選択できない「と思っている」人ほど、ストレスを感じやすかったり体調を壊しやすいという実験結果も。

話は変わりますが、店や品物によって多少差はありましたが、フィンランドでは22%、スウェーデンでは12%の消費税がかかっていました。住民税や所得税なども含めた所得に占める国民の負担税率は60%を超えるのだそうです。旅行で1週間程度の滞在では、日本より少し物価が高いかな、というレベルだったのでそこまで衝撃は受けなかったのですが、現地に在住し、働き、生活するとなると日本と生活感がだいぶ違ってくるのだと思います。

その代り、大学院まで教育費は無料、同じく子どもの医療費は無料、失業給付金や再就職の支援、介護・福祉などとても充実しているのも事実。企業は短い労働時間での高い生産性を追求し、共働きの夫婦たちは街の至るところにある公園の遊具施設で子どもたちを遊ばせる光景がそこらじゅうに広がっていました。

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-公園
(公園がいたる所に)

高福祉国家の良い点がメディアで誇張されているような節ももしかするとあるのかもしれませんが、少なくとも「高福祉」=「幸福」がリンクしているように感じられます。ただここまで綺麗事を言っておきながら、恥ずかしいことに、「いい家に住みたい」「格好いい車に乗りたい」「お洒落な服を着たい」と思っている卑しい自分もいます。(つづく)


日頃お世話になっている人たちの1年を振り返るブログや投稿がSNSに溢れていて、その大半の方が
「新しいことや困難に直面して大変だったけれど、振り返ってみると貴重な経験になった、成長できた、いい1年だった」
ととてもポジティブな内容が多い様子で、読んでいて嬉しくなります。


僕も同じで、2011年は特に仕事においては新しい挑戦や、環境の変化、成功、失敗の連続で喜怒哀楽に富んだめまぐるしい1年だったように思えます。

胸を張っていえることは、年々仕事が面白くなってきていること。
社内はもとより、社外の方との交流も昨年以上に盛んになり、自分よりもずっと若い人たちが素晴らしい仕事をしているのを目の当たりにし、沢山の刺激を受けることができました。早く逆の立場になりたい。

やりたいことが多すぎて、できていないことも多いので、気持ちはあっても行動が伴わないもどかしさはありますが、
来年はこれをやってやろう、これができるようになろう、という期待で胸膨らんでいます。
年末の暴飲暴食で腹も膨らんでいます。


タイトルの「信頼する≠よりかかる」とは、今年仕事をする中で感じることの多かった象徴的な言葉だと思っています。
それは、上司、同僚、部下にかかわらず、周りの人たちをもっと信頼しなければいけない、自分が思っている以上に周りを頼りにしたり、相談してアドバイスをもらったり、助けを求めればしっかり応えてくれるということ。助けを求めずに自分だけでやろうとしてスピードも質も欠いたり、メンバーの成長スピードを止めてしまうこともあったことでしょう。

一方、それは周りの人たちや組織によりかかっていいということではありません。
最終的には自分が頭で考えて行動しなければいけないのですから。


「組織やチームは何年も同じメンバーで続けられるわけではないから、指示待ちではなく、常に1日1日を大切に自走できるようにならなければいけない」などと一丁前に偉そうなことを言っておきながら、立場をわきまえずちょっとしたことで一喜一憂したり、大人気なく冷静さを欠いた言動をとって、恥ずかしい思いをすることも何度かあったように思います。

これも目の前のことに真剣に取り組んでいることのあらわれだと、大目に見てもらえると嬉しいのですが…。

先日のブログでも書きましたが、来年のテーマは
「自分だけでやる」→「組織でやりとげる」へです。

5年前くらいの会社の目標設定シートが
「ワークアホーリック」→「24時間仕事バカ」と書いて滑っていたことを思えば、
だいぶ目線が高くなったものだなと自画自賛して今年はおわり。