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ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ

人材紹介会社の事業企画・マーケティング担当。しごと・キャリア・マーケティング・雑誌・ネット・スポーツ・デザインなど関心分野は際限ありませんが「これは」と思った情報を自由奔放に発信してゆきます!新たな気づきや共感・笑いを感じていただければと思います。

生活者(=消費者)に情報を届けるために、いかに目立つか、いかに刺激的かを追求して熾烈な「アテンション(注目)」獲得競争を繰り広げてきた「広告」。これが、Facebook、Twitter、YouTube、ブログといったソーシャルメディアの急速な台頭により、通用しなくなる。「アテンションの獲得」から「共感の獲得」へと焦点を変えて広告戦略を考えていかなければならない、というマーケティング論を実際の企業の事例を紹介しながら展開しているのが、京井良彦氏の「ロングエンゲージメント~なぜあの人は同じ会社のものばかり買い続けるのか」です。
$ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-ロングエンゲージメント

Facebookやtwitterがこんなにも流行っている理由の1つに「いいね!」や「RT」といった「共感」があることは間違いないでしょう。現に僕も「ペタ」してくれないかな、と、こうやってブログを書いているわけです。

(ソーシャルメディア等を通じて)企業活動に生活者が参加し、企業と生活者が対話することで、哲学を共有し、企業と生活者が一緒になって社会に貢献するブランドを築いていくことで、企業と生活者間の長期的な信頼関係、つまり「ロングエンゲージメント」が築かれます。

本書では、この考えに基づく活動をしている好事例を紹介しています。

●企業哲学の共有
1、アップル「Think Different(人と違った考えを)」
2、ザッポス「POWERED BY SERVICE(サービスが原動力)」

●生活者参加型コミュニケーション
3、ゲータレード「Replay(勇気と感動の共有)」
4、ハイネケン「Auditorium(興奮の共同体験)」

●生活者との対話によるコミュニケーション
5、ベストバイ「TWELPFORCE(サービスの最終形態)」
6、サウスウエスト航空「社員のtwitter活用(ネット炎上の未然防止)」

●社会貢献型広告キャンペーン
7、ペプシコ「Pepsi Refresh Project」
8、ナイキ「LIVE STRONG」
9、フォルクスワーゲン「The Fun Theory」


どれも粋というか、生活者の心をつかむ活動です。
こんな大それたことは急には難しいとしても、人材紹介ビジネスに携わっている人間として、転職希望者の方(≂生活者)との長期的な信頼関係の形成は、本当に大切なところです。僕も転職を経験していますが、転職は人生の中でも大きなターニングポイント。こんな大事な決断を、信頼が置けない人や会社にはとても任せられないでしょう。できることは沢山ありそうです。

ところで当時、かなり話題になっていたようなのですが、特に印象的だった、ハイネケン・イタリアが実施した「Auditorium」キャンペーンを紹介します。「ビールを飲みながら大騒ぎしてのサッカー観戦」が最近歓迎されなくなり、ビール消費量の冷え込みに不安を感じたハイネケンは、若者に熱い気持ちを取り戻させようとドッキリを企画しました。

人気チームACミランVSレアルマドリードの試合当日同時刻にニセのクラシックコンサートを用意し、熱狂的なサッカーファンの恋人、上司、教授等に根回しをし、「どうしても一緒に行って欲しい」と本人を説得させ、1000人以上のサッカーファンが渋々当日のコンサート会場へ・・・。

始まったのは弦楽四重奏とスクリーンに書き出されるポエムのコラボというなんとも退屈な内容で、観客がうんざりしながらあくびを始めた15分後、ポエムの内容に異変が・・・。


「ボスには嫌とは言えませんよね」

「彼女にも」

「ところであの大切な試合を」

「よく見逃そうなんて思いましたよね・・・」



あの退屈な四重奏もいつも間にかACミランのテーマ曲に変わり、会場は騒然!

そして…

「Heineken made to entertain」
(ハイネケン 楽しませるためにつくられている)


の文字と、誰もが楽しみにしていた試合がスクリーンに。
サッカーは全然詳しくないですが、Heineken素敵です!ビール

↓の動画の最後の方にも説明がありますが、
150万人がライブでこの様子を視聴していて、
翌日のニュースで1000万人がこの事実を知り、
さらに2週間以内に500万人がWebで視聴したそうです。



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こんな洗練されたデスクに向かい…

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こんなお洒落な文具を颯爽と使いこなす…





というのは想像の世界です。実際自宅の机は哀しいことに入稿締め切りに追われた作家のそれのように大変なことになってます。汗↑の写真のような環境を手に入れることを「やりたいことリスト」※の1つに挙げようと思います。(※「やりたいことリスト」は前の記事ご参照。画像は、たまに足を運ぶDELFONICSと直営店smithのサイトのものです。文具を中心にお洒落アイテムが充実しています。)

学生時代の試験勉強や、仕事のモチベーションを挙げる原動力の1つがこの文具です。日経Associeでも「文具術」特集で、アイデア文具からデジタルまで、最新の使いこなしワザ一挙公開!と一般のビジネスマンの隠れノウハウが沢山紹介。

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-Associe文具術

皆、文具好きだけあって、人それぞれかなりのこだわりをお持ちのようで、

・万年筆で季節感の出るインクをストックから選んで使う方。
・青にこだわり、青色のペンを集中的に買いそろえる方。
・ペンは新製品発売の度に購入し、使い心地をチェックする方。
・文具についての勉強会やブログを運営する方。
・スマートフォンのカメラやスキャナー等の最新アプリをEvernoteなどと連動させ使いこなす方。

と、達人的な領域の方のノウハウが大勢採りあげられています。

僕はそんなにこだわりはないのですが、根っからの欲張りな性格が災いし、特に雑誌、書籍の情報の波に常に埋もれているため、それを整理整頓したいという願望があるのか、LOFTや無印など、文具店に足を運ぶたびに必ずといっていいほど付箋を買ってしまいます。(そんなに使いもしないくせに)モレスキンやロディアと言えば響きがいいですが、「付箋マニア」マスクマンってやばいですね。

付箋ほしい方は教えてください。余ってるやつあげます。
「やりたいことは何ですか?」と聞かれて、バシッと明確に答えられる人、つまり自分にブレない「軸」のある人は、それに向かって人一倍の熱意で日々奔走し、より高いパフォーマンスを発揮できるんだろうな、と強く考えさせられました。

ONもOFFもあらゆるものに興味を持つ欲張りな人のブログ-絶対ブレない「軸」のつくり方

新卒でモルガン・スタンレー証券に入社、幼い頃からの夢であったスポーツビジネスへの憧れから常人離れした努力の結果、三木谷氏に直談判の末、楽天イーグルス東北楽天ゴールデンイーグルスの創業メンバーに参画。チーム運営と初年度からの球団黒字化に貢献し、その後、日本初の個人課金型転職エージェント「ビズリーチ」を設立した、南壮一郎氏の著書です。本

一見、順風満帆なキャリアに見えますが、実は本著でもかなりのページ数を割いて描かれているように、金融界からスポーツビジネスへの挑戦は全くのゼロからのスタート。メジャーリーグ全30球団のGMへの手紙や日本人選手を抱えるエージェント事務所への片っ端からのアポなし訪問もすぐには結果が出ず、都内のフットサルコートの管理人をして食いつなぐ辛い日々も。

それでも挫けなかったのは、将来はメジャーリーグの球団のオーナーになりたいという夢があり、それに向けて1000個以上の「やりたいこと」を書き出して整理し、揺るぎない「軸」を作ることができていたから。

この「やりたいこと」リストは、彼がモルガン・スタンレー在職時に社長から「自分の欲に素直になることの大切さ」とともに教わったもの。ほんの小さなもの含めて1000個以上のやりたいことを書き出してみると、3つ位の柱に収斂されてくる。著者の場合は、「スポーツが好き」「人が好き」「商売が好き」にまつわるものだったそうです。

そして、「行動する、トライすることは、たとえそれが失敗に終わったとしても、リスクでも何でもない」という考えのもと、これまでのような輝かしい成功を収めています。「やりたいことリスト」実際に書き出してみると今まで見えなかった自分を発見できるかもしれません。

ちなみに、南氏は楽天を辞めた後、自身のキャリアの可能性を探るために1ヶ月で27人ものヘッドハンターに会い情報収集をし、さらにビズリーチ創業前には人材業界のキープレイヤーに次々と面会、大勢の知人等にアンケートを実施するなどとにかく愚直な「行動」をされたことも紹介されています。

同じ人材業界にいる人間として、情報収集にしても事業の作戦を立てるにしても、自分で限界を決めてしまっていないのか?、本当に他にできることはないのだろうか?、と自問させられ、そして刺激を受ける機会になりました!ルパン