ベストセラー「エクセレント・カンパニー」で知られる(知らなかったわけですが)、アメリカの経営コンサルタント、トム・ピーターズ氏の新著。2004年にスタートした個人ブログサイト“tompeters.com”にこれまで書き綴られてきた数々のビジネス論、仕事の成功哲学の中から、「抜群力、エクセレント」をテーマにすぐに実行できる163のヒントが厳選されたものです。
冒頭にあるこの言葉が強烈なインパクトを読者に与えています。
常にエクセレント ≂ デキる人間であれ
デキる奴にならなくてどうする?
今デキる奴にならなくていつなる?
その意味では、あの東進ハイスクールのTVCMで最後に登場するカリスマ講師のこの言葉、あまりに唐突過ぎていつもつい笑ってしまうのですが、本質を突いた名言ですね。
「いつやる(勉強する)の?今でしょう!」
興味のある方は、ぜひ具体的な内容は本書を手にとって読んでいただきたいです。
共感したり新たな発見があったものがとても多かったので、何回かに分けて別記事で紹介したいと思います。
(いつやるの?今でしょう!)
具体的には
■ブラック・スワン(予期しない非常事態)に対処できる組織とは?
■入院患者の病院への満足度を決定した意外な要素は何か
■どんな退屈な仕事もやり方次第で「芸術」になる(ミケランジェロのような道路掃除人)
■成功の80%は顔を出すだけで手に入る
■部門を超えたコミュニケーションの大切さ
などです。(勝手に中身を要約して1行にしてしまいました)
ところで、本書のテーマにもなっている「エクセレント」= デキる人間 という言葉、
こんなたいそうな使い方はしていないのですが、普段心がけていることと通ずる部分があります。
それは、「格好イイ(デキる)自分」です。
ある仕事を任されて(どんな小さなことでも良い)、それが少しでも満足のいかない結果に終わった時、それが本当に自分の能力をフルに使って遂行できたのか、何が駄目だったのか、振り返る時が誰でもあると思います。
そんな時は大抵、「そうか、仕事を依頼された時に、このポイントも事前に抑えて準備しておけば、会議で反対意見が出て計画が頓挫することもなかったんだな」とか、「前もって手をつけておけば最終局面でトラブルが起きても余裕をもって対処できたのに・・・」とか、「少しムキになってあんな発言するべきではなかった、きっと正解はこうだろう。」、「あそこを抑えてさえいればもっと交渉を有利に進められたな」、「メンバーへのあの一言があれば・・・」などと自分が完璧に仕事をこなしている(いた)姿をイメージするわけです(実際できなかったわけですが)
きっと同じようなことをしている人、多いのではないのでしょうか。
この「振り返りのイメトレ」が第1段階。
第2段階は「本来のイメトレ」です。
文字通り、仕事を目の前にして(それが難解なものでも平易なものでも)、自分の想像できる範囲で最も格好良くスピーディに色々な人と連携したり交渉をしながら成果を挙げ、周りからキャーキャー言われている姿をイメージします。その時点でイメージが上手くいかないということは、何らか不安や問題を抱えていて、それを解消して臨めば、だいぶ成功イメージに近づけるはずです。
経験上、第1段階をしっかりやって初めて第2段階がピントのあった内容になってきます。
そしてイメージ通りにやってみることの繰り返し。
すると、ほんの少しずつですが、「格好イイ(デキる)自分」に近づけるはずです。
目標や手本になる人の動きを真似てみるという手法と併せてやってみるとさらに効果が期待できるかもしれません。騙されたと思って、試してみてください。
偉そうなことを言っておきながらこの記事の成功イメージ自体が曖昧だったため、
書籍の紹介からかなり脱線してしまいました。
皆さんは「格好イイ(デキる)自分」イメージしていますか?