大分前に読んだ作品ですが、映画化後、DVDも手にとったので。
今まで読んだことのある伊坂作品でかなり好きな部類です。
まだの方はお勧めです。
母親がレイプされて身篭った弟とその兄、父親の三人の家族愛の物語。
仙台を舞台とした連続放火事件、謎のグラフィティアート、遺伝子技術、
人間の進化の歴史、生と死、幼い頃見た宙を舞うピエロ。
色々な事象が最終的に一つにつながり、ミステリーとは一線を画した
すがすがしい読後感が得られるのは伊坂さん作品ならではだと思います。
「俺たちは最高の家族だ」なんてちょっと恥ずかしい言葉ですが、
この先言えたらなんかいいですよね。