「業務外」という言葉を最近よく会社で耳にします。
仕事ではない内容(たとえばBBQのお知らせとかバーゲンの招待券を
あげます)を社内メールで同報するときに「業務外ですが・・・」とはじめます。
少し話が変わりますが、
たとえば部署の違う人間が困っていて、自分の担当ではない件で相談してきた
とします。人間って相談されたり、助けを求められると、それに応えたくなるのが
普通だと思います。ぼくは全力で応えます。(賛否両論ありますが)
ありがとうって感謝されたら、それでその人間がうまくいったら嬉しいからです。
ただそれだけのことです。
いけないところは、その「業務外」の仕事により、本来の業務がそっちのけに
なったり、遅れてしまうことです。これは直さなくてはならないな、と思います。
優先順位ってやつです。
「これはぼくの仕事じゃないから○○に問い合わせて」
「今忙しいから君の上司に相談すれば?」
といった風に、つき返してしまうのは、とても残念なことのように思います。
会社が大きくなると、組織が整備され、効率化が図られると同時に、
「縦割り」の弊害も出てきます。各人が自分の業務にしか興味がなくなり、
専門性は上がりますが、他部署の仕事のことを知る機会が減り、視野が
狭くなってしまいます。
とにかく「おせっかいな」人の集まりというのが今の会社の良いところだと思いますし、
昔は少なくともそうでした。たとえば若手社員が顧客向けの提案書作成に行き詰まって
いたら、周りの先輩が寄ってたかってフォローする。それで自分の仕事が後回しに
なって帰りが遅くなっても、「明日の提案がんばれよ」と笑ってその後輩の肩を叩いて
あげる。
組織の整備や効率化だけが全てではなく、こんな人と人の信頼が会社を強くする
のではないでしょうか。
目の前で子供が銃で誰かに撃たれそうだとしますよね。
その時に、正義とは何だろうとか考えててどうするんですか?
助けちゃえばいいんですよ
伊坂幸太郎さんの小説『砂漠』に出てくる西嶋のこの言葉が好きです。
これからも助けちゃいます。