2007年公開のドイツ・オーストリア共同制作による映画です。
アカデミー賞外国語映画部門の受賞作品。
DVDで観ましたが、満足です
第2次大戦終焉間際に、ナチスドイツがイギリス国内経済のかく乱を狙って実行した、
史上最大の贋札偽造作戦「ベルンハント」作戦がモデルになっています。
(実際に偽造に関わった方の証言・著書を元につくられています)
強制収容所に集められたユダヤ人のプロ贋札偽造者、印刷技師、美術学生たちが
「期日までに成功させないと銃殺される」というプレッシャーと、ポンドやドルの偽造を
成功させたら、それはそれで自分たちを苦しめているナチスドイツの戦況逆転、戦争
長期化に加担してしまう といった葛藤と苦悩が描かれています。
この「作戦」自体が、戦後10年以上経った後に隠蔽のために湖中に沈められた大量の
偽ポンド札の発見によりあかるみになった事実も、歴史のドラマを感じさせます!
「ああこの映画観たいな」と思いながら、観ないままどんどん放映が終了していって
しまいます。毎月1本くらいは観にいきたいですね。