リスキリング ~ 死ぬまで未完成[No.302] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ

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 日経ビジネスという雑誌の今週号でリスキリング(学び直し)について取り上げられていた。会社には社内失業者(会社に在籍はしているものの役割を果たせていない人)が随分と多くいて、そういった方々を立ち直らせ、息を吹き込まないことには会社の存続も危ういみたいなことが書かれていた。

 

 僕もそういう方に少なからず出会ってきた。その中で、結構多く見られたのが、出来ない理由ばかり妙にアピールしてみたり、活躍している方の小さなミスを騒ぎ立てたり、弱い物を見つけて叩いたり、働かないばかりか、周りに負の影響を与える厄介な人達だ。

 

 そんなに不満があるのなら自分が活躍出来る場所に移ればいいのにと強く思うが、そういう人ほど、その場に居続けることが多い。組織もそういう人がいると減点主義みたいになって、何が出来るか?はさほど重要ではなく、何が出来ないか?に大きな焦点が当たるようになっていく。間違い探し。だから無理をしてはいけない、安全運転が肝要だ。やったら負け、本当に残念な環境だ。

 

 今も日本はなんだかんだ言って相当に会社がやばい状況に陥らない限り、終身雇用が保障されていて、負の影響を組織に与え続ける人に対して、組織から去るように強制するのは難しい。このような人は明らかにクビになってしまうような行為は働かない。表に見えにくい奥の方で、丁寧にお行儀よく組織に寄生し続ける。

 

 以上のような残念なオジサンに陥ることなく、自立を守っていくために、社会的な需要がある、自分の興味が向く、得意である、新たな能力を身につけていくことが求められる。それも1度習得したら終わりではなく、さらに磨きをかけ続け競争力を高めていくとともに、それが陳腐化したり、残念ながら自分に向いていないと判断した時には潔くそれを捨て去り、新たな武器を探し求めていかないといけない。

 

 

 私は20代の頃まで、今風に表現するとFIRE、早くお金を貯めて早期リタイアすることに憧れを持っていた。しかし今現在、全くそんな思いは消え去った。反対に一生、何かしらの使命感みたいなものを持ち続け、それに向けて試行錯誤を繰り返していくことに強い憧れを持つようになった。それを実現するために学びは欠かせない、死ぬまで未完成だ。

 

学び変わり続けるradiohead