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僕が小さいころ、ビッケというバイキングの親方の息子のマンガがやっていた。バイキングたちのピンチをビッケは知恵を絞って、ことごとく救ってしまう。
最近、格差という言葉を聞く機会が増えた。格差が拡がると富が部分に集中して、その集中した富は使われることなく、つまり還元されることなく、貯められてしまうから、経済が停滞してしまうと言われている。どんなに贅沢したって使える額には限度があるから(タマに還元しまくってくれている人もいるけれど)。そんな経済的ピンチを救うんじゃないか?と言われているのがフランスの経済学者ピケティである。
階級社会への怒りを感じるsex pistols
経済学は数学的な要素が随分と大きくて、彼も数学が得意なんだけど、それだけに囚われてはならないということで歴史学、社会学といった幅広い素養を大切に考えていたらしい。
そんな彼が、資産をたくさん持っている人は、そうでない人より儲けやすいから、差がどんどん広がっていく、ということを歴史をさかのぼって過去の膨大なデータを解析して結論づけた。
その対策としてグローバル規模での資産に対する累進的な課税が効果的だと言っている。どうしてグローバルかというと、タックスヘイブンでも見られるように、限られた国だけ課税したら、課税していない他国にお金持ちは逃げてしまうから。
累進的な税率というと、発展へのインセンティブと切っても切れない関係だ。あまりにも累進カーブがキツイとリスクをとって挑戦しようとする意欲がわかない。つまりホドホドでいいや!みたいな一億総中流的なことになってしまう。成功しても税金で持っていかれてしまうのに、わざわざ財産を投げ打ってまで勝負しようという気持ちになれない。
エボラ出血熱の発生から40年もたつというのに根本的な治療薬がまだ開発されていないのは富に乏しい地域に発症が限定されていたため、お金にならない、儲からない、つまりインセンティブが働かなかった、からである、といった意見がある。
発展するための儲けといったご褒美と、格差、のバランス、難しい課題だ。今のアメリカのように上位1%が30%以上の富を占めているようなのは、過激だと思う。かと言って北欧みたいに行き過ぎた再配分も、う~んな気がする。じゃ、日本くらいが丁度いんじゃないか?もう少し若者に重点が置かれて、余分なところから不足に人がスムースに移動できるような雇用制度、つまり再挑戦をうながせるようになれば、今のくらいの差でいいんじゃないかと僕は思う。だって一度やってみて失敗したとしても、幾度でも、ある程度のスケール感を伴った成功に向けて挑戦できる機会があると思えたら社会は活気づくから。あしたのジョーみたいに。レールから外れてしまったら、もうダメだ・・・なんて、短絡すぎるし、そんなじゃ、大したことできない。
今後、ロボットによる労働の代替化が予想されている中、資産の強さが増す、つまりロボットをたくさん持てる人が、ますます儲けやすくなっていくだろう。僕はそんなに資産を持っているわけではないから、せめてロボットに仕事を奪われないように個を磨いてビッケのように素敵なアイデアを発案していきたい、と切に思う。
iPhone/iPadの業務用アプリの開発会社を起業しました。 社名:Radical Balance(ラジカルバランス)株式会社 調和だけではつまらない、極端だけでは怪しい、だからいい塩梅でってことでネーミングしました。下記ホームページにそういった思いを綴っています。 ホームページ http://www.radical-balance.co.jp https://www.facebook.com/radical.balance.co.ltd 連絡先 tjibiki@radical-balance.co.jp ご興味ございましたら気楽にご相談ください。 |
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