システム〜脇役であって主役にはなりえない[No.193] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
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システムって何だろう?概念的で何となくボヤッと分かっているけれど、改めて聞かれると、困ってしまう。仕組みとか、体系とか・・・。

僕はそんなコンピュータのシステムを作る仕事をしている。人間が日常的に機械的に繰り返し行なっていることをコンピュータに任せて効率化することで、新たな時間を作り出し、人間はもっと、感情的、創造的なことに向かっていっていただくことのサポートをできたらと思っている。


また、システムは定量(数字)的な側面で答えを出してくれる。でも、それを、どう受け止めて、どう感じて、どのように変えるのか?選ぶのは、人の判断である。

データが指し示していることは、どんな要因から?一時のキマグレか、はたまた長期の傾向的なものなのか?また競合は、このデータから何を読み取り、どんな反応をするだろうか?そんなで自分たちは、どんなタイミングで、どれくらいの間、どう動いたら利益が最大化するんだろう?って脳みそに汗をかきながら選択しないといけない。桶狭間の信長みたいに。

僕は若い頃、システムは万能だって思いが強かった。これからはシステムが多くのことを決めてくれて、随分と人の判断の機会は減っていって楽になるだろうと考えていた。

確かに技術が発達して、システムの出来ることは増えた。でも、かといって人が考えなくていいなんてことは多分、ずーっとこれから先もなくて、結局のところ、人と人との競争の勝負の分かれ目となる重要なポイントの一つは人と人との相対的な判断の差で、システムがつくりだした判断材料や時間を利用して、いかに競合よりも素敵な判断ができるかが重要だってことに、これからも、変わりはないだろう。

着実に売れ続けているラーメン日高屋の社長がテレビで「統計は参考にするけど最後は勘。データで経営できるなら企業30年説という言葉はない」って言っていて、そうだよなって納得してしまった。KKD(勘・経験・度胸)も統計に負けないくらいに素敵だ。システムは判断を助けることはできても、システム自体が判断できるわけではない。あくまでも判断を助ける手段だ。

システムをつくる際にコンピュータの何百倍も凄い判断力を持っている人間をサポートする仕組みなんだっていう謙虚さを忘れないでいたい。つまり何でもコンピュータでなんて勘違いはしないようにしたい。


コンピュータの不完全さを感じるradioheadのアルバムの曲

僕が小さい頃、キャシャーンというマンガがやっていた。何かの間違いでロボットが人間を支配しようとするようになり、それにキャシャーンという正義の味方が悪のロボットに立ち向かうという話だ。ロボットの冷たさ非情さが妙に怖かった記憶がある。そんなキャシャーン自身も実はロボットで、そんな自分に随分と負い目を感じていたようである。やはり生身の感情ある人間は何よりも尊い。

iPhone/iPadの業務用アプリの開発会社を起業しました。
社名:Radical Balance(ラジカルバランス)株式会社
調和だけではつまらない、極端だけでは怪しい、だからいい塩梅でってことでネーミングしました。下記ホームページにそういった思いを綴っています。
ホームページ
http://www.radical-balance.co.jp
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連絡先
tjibiki@radical-balance.co.jp
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