ラストワンマイル 〜 初恋みたいな近くて遠いゴール[No.85] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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通信、物流において太く速い回線(輸送手段)の後のゴールまで、あと少しの道のりのこと。このようなところで妙にコストがかかる、スピードが遅いなどの不都合をラストワンマイル問題と言う。

分かりやすく言うと、自宅最寄りの高速ICから観光地までの100kmの道のりだったとして、高速道路の90kmが1時間、下りた後の一般道の10kmに1時間かかってしまったりする。これと似たことが、今では当たり前となった高速インターネットを普及させようとしていた頃、問題になっていた。

物流においても例えばネットで買い物した時の輸送経路(メーカ →配送センタ → お客 )の(配送センタ → お客)の部分が物凄く大変な一方、付加価値が高く今後、競争が激しくなると言われている。アマゾンがこの部分について無人ヘリコプターで運ぶことを検討しているって最近、話題になったことは記憶に新しい。

同じように、仕事においても最初の80%まではスイスイ行くけど、残りの20%の完成度を高めるのに非常に手間・時間がかかることがある。

感覚的には最初の80%と残りの20%でかかる時間が同じだったりする。最後の仕上げ、完璧なんてものはないけれど、可能な限り、それに近づけるための神経を擦り減らすような戦い。後々、思い返すと、そういう時間は辛い反面、充実してたなって思えることも少なくない。NHKのプロジェクトXみたいなドラマにならない、平凡なものばかりではあるけれど。自分が行ってきたことを愛せるって素敵なことだ。

ただし、100%を目指さなくてよい時もある。時によって100%に10日かけるより、80%を5日で仕上げた方が喜ばれたりする。荒削りでアドリブが多い反面、刺激的なジミ・ヘンドリックスのライブパフォーマンスみたいに。要は状況に応じて、品質・スピードのどちらが重要視されているのか?適切に判断することが重要だ。(品質もスピードも、さらには安さもっていう、牛丼屋みたいなことを要求されることも無いわけではないけれど。)

恋愛も100%を欲すると、ギスギスして疲れてしまう。80%くらいが自然体でいれて丁度よい。

去年の中小企業診断士試験のある教科で60点で合格のところ59点で落としてしまった(ブログのための作り話ではない、信じて欲しい)。ラストワンマイルは短いようで遠い。