Stay hungry , stay foolish〜ハングリーであれ愚かであれ[No.84] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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iphoneを作っているApple社を設立したスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学卒業生に贈った伝説のスピーチの一節。動画を見ると、語り口調は穏やかではあるが話している内容は一時代を築いた成功者のそれではなく、大人、既成、常識といったものへの反発、ブライアンジョーンズの生きていたビッグになりきれていないギラギラしていた頃のローリングストーンズみたいだ。

一時期、日本にボクシングの世界チャンピオンがいなくなった時に豊かになりすぎたみたいなことが言われていた。女の子にモテたいだけの整備されたジムにいる日本人と、治療費を払わないと明日の命がない母親を見殺しにしてたまるかっていう貧相なジムにいる東南アジア人(こんな人いないか)が戦った時の結果は明らかだ。

お金、権威を手に入れて守りに入った途端に面白みがなくなる人っている。2点をリードしてボールを回しはじめるサッカーチームみたいに。また、横柄になる人もいる。明日には自らの銅像とか建て始めたらどうしよう?とか思ってしまう。

フリーエージェントで人気球団に高額複数年契約で移籍した後に、成長が止まる野球選手。世界を席巻した後に、アジアの国々にその地位を奪われてしまった日本の家電メーカ。反骨をシンボルに若者から人気を得た後に、レコード会社のプロデュースの操り人形になるロックグループ。

その一方、標題のスピーチを述べたスティーブ・ジョブスはパソコンの成功の後、Apple社を追放された。おごりもあったのかもしれない。が、その後に再び、経営の傾いたApple社に復帰し、ipod、iphone、ipadといった革新的な商品を次々に世に送り出し、Appleを時価総額トップの企業に押し上げた。彼はスピーチの中で追放という挫折が自分にとって非常に良い経験であったとも語っている。

僕もいろいろとあり、挫折感、飢餓感といったものを、それなりに抱えている。だから現状(権力)維持、誹謗中傷、予定調和みたいなのには絶対負けたくない、負ける訳にはいかないって思っている。自分の正しさを証明するために。

まだ、僕が小学生だったころ西本聖っていう巨人のピッチャーがいた。ドラフト外で入団して並外れた練習によって全盛期には江川卓とエースの座を争うまでになったんだけど、成績が落ちてきて中日にトレードされてしまった。が、それからが凄かった。古巣巨人を相手にしたマウンド上での「コノヤロウ」みたいな気迫は真剣勝負に縁のない小僧にもヤケドしそうなくらい伝わってきた。そんなで、なんとトレード翌年には最多勝を獲ってしまった。

西本の爪のアカを飲まないといけないな。最大の武器であったカミソリのようなシュートを生み出していた爪のを。