国家機密保持法[No.80] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
外交・防衛上の国家機密を守るための、バラしたら許さないぞ!痛い目みるぞ!っていう法律。

僕はこの法律に基本的に賛成だ。言論の自由などとトレードオフだとは思うけど、なんでもかんでも公開ではなく場合によっては限られたエキスパートによる適切かつ迅速な判断が国益になることがあるから。中国の国家的資本主義が一定の成功を収めたように。(最近、一部にほころびも見られるけれど)

さらに秘密を共有できない人(国)との友情(同盟)は難しい。

問題なのはチェックが働かないことによって調子づいて、はみ出してしまうことだ。そうならないための仕組みを分かりやすく説明してくれていれば内閣の支持率もあそこまで下がらなかったと思う。

実際にアメリカでCIAの元職員であるスノーデン氏が暴露した同盟国の大使館や首脳にたいする電話の盗聴といった諜報活動は明らかにはみ出していた。

このような暴露に対してアメリカ政府は亡命先であるロシアにスノーデン氏の身柄引き渡しを要求した。当初その要求は正当性のあるものに思えたが、彼が暴露した内容によって、そのズルさが明らかになるにつれて、「口封じってこと?まずは自らの襟正さないとダメでしょ」みたいな国際世論になってしまったように思う。で、この前スノーデン氏は一定の目的は達せられたみたいな勝利宣言をしていた。

こういうことって最近、話題になっているブラック企業における内部告発者に対する会社からの報復に似ている。内部告発者は公益通報者保護法によって守られているけど、実際は、汚れたその場所を去る(愛想を尽かす)ことを覚悟の上のことが多いみたいだ。その一方、ブラック企業の方は退職者の告発に戦線恐々としているところもあるらしい。

国家(会社)が機密保持を国民(社員)に求めるのであれば、自らの遵法意識、正しい道徳観が前提になっていないと、ボビーオレゴン風に「何言っちゃてんるんだよ?オマエ」って言われても返す言葉がない。

僕は着やせするタイプだ。脱ぐと凄いことになっている。そのような重要機密をバラされないためにも家族には誠実でありたいと思っている。