情報の非対称性[No.79] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
ある情報を知っている人、知っていない人がいる状態のこと。例えばお店で売られている特売の肉が本当にお得なのか、そうでないのかお店の人は知っているけどお客は分からない。鮮度が悪いかもしれない、美味しくないかもしれない、はたまた、お客をお店に呼び寄せるための原価割れで本当にお買い得なのかもしれない。

往々にして情報を知っている人は知っていない人に対して、その有利な状況を利用して得しようとする。

例えば買い物するときに他店の価格を伝えるとすんなり2・3割安くなったりする。一体、最初の価格は何なんだ?って。価格交渉しなかったらそのまんまの価格であり、俗に言う「ふっかけられている」ことになる。

また、私の父は少し前に販売員の勧めにより、前のものと似通った別の投資信託商品に乗り換えた。理由を聞いてみると何となく勧められて、みたいなことを言っていた。父は投資についての知識が深いわけではない。このような販売手数料を目的とした高齢者に対する信託商品乗り換えについての勧誘が問題になっていることを知っていた僕は、まさか、こんな身近にってことで驚いたし、悔しく思った。

他に人間関係にもこういうことが普通にあったりする。だからおかしいな?って思ったら何故ってツッコまないといけない。それで苛ついたりする人はヤバイ、バレてるって焦っているに違いない。このようにすることが結局、その後の抑止力になったりする。

日和見
刹那主義
オポチュニズム

僕はこういった言葉が好きでない(あまり好きな人いないか・・・)。プリンシプルがないというか一時のつじつまあわせみたいで。そういうことって、後になってバレること多いから。

その場、その場で小さくズルく得をすることは、長い目でみると大きな損をすることになると思う。そういう人は信用できないんで。

アップルの創業者スティーブ・ジョブズはパソコンのお客の目の届かない配線基板の美しさを追求したり、パソコンのカバーの裏に開発者のサインを刻印させたりしている。こういった一見無駄と思われる”粋”な思いがお客の心に届き、結果としてアップルが時価総額世界トップになることを助けたのかなって思う。

花火の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。
うんうん死ぬまで押すのです。

夏目漱石