シャドーバンキング[No.81] | 起業して不安はあるもののワクワクしている50歳・IT技術者・中小企業診断士のブログ
文章長すぎ!って方は赤字部分だけお読みください。
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中国でシャドーバンキング(影の銀行)が提供する「理財商品」の危険性について耳にすることが多くなった。

アメリカのサブプライムローン、バブル期日本の土地、17世紀オランダのチューリップの球根みたいなバブルの匂いがする。

経緯はリーマンショック直後の景気落ち込みを食い止めるために中国政府が膨大な金額を投じて公共投資を行った。その結果、地価高騰といったインフレが引き起こされた。対策として政府が金融の引締めを行ったことにより銀行がお金を貸さなくなり、それを補うかたちで金融当局の監視が行き届かないシャドーバンキングが暗躍した。そのシャドーバンキングの原資が高利回りではあるが責任の所在が不明確であることなどのリスクを抱えた理財商品という投資信託のようなものだ。

バブルのフォローのための新たなバブル。まるで嘘の上塗りのための嘘みたいだ。

ちょっと怪しいけど、隣人が儲けていたりすると自分もって焦ったりする。可能性がすぐそこに転がっているのに、それを見過ごすことは無理でしょっ!ていう感覚が連鎖している気がする。有楽町そごうの閉店セールの時に血走っていた人みたいに。

このような強欲はいつか破綻の時が来るもので欲望の黒い風船が限界に達してパンッて破裂する。物欲と性欲だけで紐付けられた不倫関係みたいに。参加者は大怪我、その治療のために参加していない人のお金まで投じられる。フェアじゃない。日本では「何でオレみたいな貧乏が金持ちの尻拭いをしなっきゃいけないんだ?」みたいな批判による対処の遅れがバブル後の失われたx年を長くしたって言われている。リーマンショック時のアメリカはバブル時の日本を反面教師に国費投入は迅速かつ、大胆だった。当然のことながら、強欲なムーブメントに乗っかっていなかった(乗れなかった)持たざる人達の不公平感は日米両国とも相当のものだったようである。

こういった持たざる人たちの不公平感を払拭するためにも、持てる人たちの強欲マネーがダイレクトに夢とリスクを抱えた持たざるチャレンジャーにあまねく行き渡るようにならないかなって思う。そういった意味でクラウドファンディングって素晴らしい。このような動きが加速して欲しいものだ。

一時、僕は夢だったラーメン二郎を本気で始めようって思ったことがある。残念ながら妻からの融資が受けられなかったため断念した。妻がとりわけ強欲であったわけではないが。