私の駄文を読むよりは杉先生の「不育症学級」を読むのが一番。(私は現地で購入しました)
不育症学級(改訂版)/金原出版

¥2,160
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お住まいの地域の図書館なんかにもあるかも?
さて、他にいくつか私が印象に残った話を記載します。
(通常講義の後の質問コーナーで出てきた内容も混ぜて書いています)
・高プロラクチン血症は不妊症とは関係あるが、不育症とは無関係。
・夫リンパ球免疫移植療法はやる意味が無い。→80年代に流行ったが、その後いろいろな学術団体が治験をしたが、意味が無いということがわかっている。
(これについて詳しいお話はこちら。独自の観点からやっている医療機関はあるようですが杉先生は否定的)
・ピシバニール治療はエビデンスがないので今のところやる意味は無い。(こちらも独自の観点からやっている医療機関はあるようですが杉先生は否定的)
・子宮形態異常でも50%は出産が可能なため、第一子は運よく出産できていても、二人目不妊(不育)の原因から排除できない。
”一人産んでるから”という方も形状検査は必要。妊娠して子宮が丸くなっていると産科医はほぼ気づかない。
・子宮形状で問題があるのは中隔子宮。双角子宮はそれほど問題ない。
よく不妊クリニックで中隔子宮といわれた人が再検査に来るけどよく調べると双角子宮のことが多く問題ないこともある。
・卵管造影で子宮形状もわかるが、一般的な不妊クリニックだと”卵管”しか見ていないことが多い。
再度不育クリニックでも調べたほうがいい。
(3Dエコーなどを使えば卵管造影のようにいたい思いをしないで検査可能
 )
)・抗PE抗体陽性の人はアスピリン、バファリン、ヘパリン注射、プレドニンなどの服用で改善できる。ただし医師の処方するバファリンと市販のバファリンは違うのできちんと医師に処方されることが必要。
・上記の薬でダメな場合、大量免疫グロブリンというやり方があるけど、100万円くらいかかってしまう。必要なら治験を紹介しますとのこと。(無料になるが、ただしブラインドテストといって半数が薬を、半数は生理食塩水を処方されるらしい。最後までわからないらしい。)
・染色体転座で異常が認められた場合、着床前診断を受けられる。
(染色体転座の話は私は難しくてよくわかりませんでした
 )
)・染色体転座でも4/6は出生することがある。(ゼロではない)
・着床前診断は、受精卵に穴をあけて2,3個の細胞を抜き出して染色体を調べる。
これが生まれた子供に何の影響も及ぼさないかどうかまだわかっていない。
9年前からのデータしかないから、9歳の子供には異常がないけど今後着床前診断をした子供がまた子供を持てるのか、通常の人と同じ寿命がもてるのか、まだわからない。
(杉先生は今のところ否定的なのかな?と受け取りました。ここは私の主観です)
ショエー!!おそろしい!!
ぞっとしました。

着床前診断のやり方って皆さんご存知でした?私は始めて知りました。
知ったからには私は絶対に着床前診断やりません!
・厚生労働省で不育症研究にかかわっている医療機関リスト。この医者に行けば間違いない。
(一部医師ではない研究者が入っているので注意!)
こちらです。
以上で不育症学級に出て印象に残ったことを書かせていただきました。
30名定員のところ、台風の影響でこれない方がけっこういらしたようで、25人くらいでしたでしょうか。
ご夫婦で来ている方も何組かいらっしゃいました。
1時間半でしたが、とても面白く拝聴いたしました。
この記事をご覧になってもし申し込む方がいましたら資料はもらえませんので、ノートと鉛筆を必ず持っていってください。
私は読み返したかったので本を買いましたが、ほとんどの方は買ってませんでしたけど・・・。
不育症検査も高額ですからね、無料講習会を受けて「当面やらない」っていう判断が出来たのもよかったと思います!