最終日は晋州城(チンジュソン)。

契丹の侵入で自ら人質となった河拱辰の擎節祠、晋州大捷の金時敏将軍、
第二次晋州城の戦いの殉国者を祀る彰烈祠、そして論介の義妓祠。
高麗から壬辰倭乱(イムジンウェラン/日本でいう文禄・慶長の役)まで、
三つの時代の抗戦が一つの城の中にありました。
ちなみに同じ戦争を、韓国では「壬辰倭乱」、中国では「抗倭援朝」、日本では「文禄・慶長の役」と呼びます。
一つの戦争に、三つの記憶。博物館にはその展示もありました。
心に残ったのは、国立晋州博物館の最後のパネル。
「国難を克服した勝利の歴史」という枠組みよりも、
戦争の実状を知り、平和と共栄を考えることこそが今の時代の課題である..
そう韓国語と日本語で並べて書かれていました。
未来志向の日韓関係のためには、文化を含めた長い交流の歴史にも光を当てる必要がある、とも。
パーマストン卿(Henry John Temple, 3rd Viscount Palmerston/1784〜1865/イギリスの外相・首相)は、
1848年の下院演説で「永遠の同盟も永遠の敵もなく、永遠なのは利益だけだ」と述べました。
ただ、それは艦隊を持つ側の言葉です。
大事なのは誰かを打って奪う国益ではなく、認知(にんち)の義務だと思います。
まず見て、読み取ったものを共有し、その判断を公の場に載せること。
一つひとつの関係に誠意を尽くし、謙譲でありながら、警戒だけは緩めない国であってほしい。
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