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ThunderousのSong Tellingは、スタジオCHOOMの高画質パフォーマンスで進めていきます。
調はヘ短調、4分の4拍子、最初の4小節が素晴らしい前奏です。
金管楽器的なメロディ、ファ―ドーーが始まると、暗い雲が一斉に空を流れる図が浮かびます。この曲の行く末を暗示する4小節。このメロディは途中でも対旋律的に使われていますね。
このメロディ自体は東洋的ではなく、どちらかというとフラット4個のヘ短調の壮大さをフルに生かした感じです。
→フラット系の短調を音を下げる短調なので、一般的なイメージとしては「沈み」「重さ」「重力」を感じる
→シャープ系短調は(例えばCase143は嬰ハ短調)一概に「憂い」はあるものの、どこか希望の光もキラッとする
このへんの調性の示唆については、私は、形を浮き上がらせるときに光を当てる(=シャープ)か影を加える(=フラット)に似ていると思っていますが、例えばモーツァルトはト短調(フラット2個)を「死」と関係づけているとか、ベートーベンはハ短調(フラット3個)に思い入れがあって運命や悲愴などの名曲が多いとかいう話をはじめ、クラシック界ではものすごい量の研究があります。
ここでは「ふーん、そんなものか」程度に思ってくださればありがたい。
だいたいフラットの短調だ~とか思いながら聴いてる人はものすごく少数ですし、細部のひとつにしかすぎません。
ただ、忘れずに書いておきたいのは、3Rachaは違いを本能的に感じ取って、調性を選んでいること。一体どういう音楽的な教育を受けたのか、それとも直感的に理解しているのか、Bang Chan、Changbin, Hanにこの点に対してインタビューしたい!!
更に上のメロディを支える、タッタカ・タッタッ・タタタッ・タッタッという馬のギャロップのようなパーカッション。
草や土の上ではこんなヒヅメの音はしませんので、嫌でも石畳が浮かびます。
なんという物語性の高い音のチョイス!
石畳はヨーロッパにもNYにもありますが、ここはコンクリートが使われる前の寺院などエイジアンな古い建物への道筋が浮かびます。
そしてこの4小節のコレオもまた非常にエイジアンなフォーメーション。
オープニングは観音開きの扉が開いて、手や顔がたくさんある神様がお出まし
神座から躍り出るFelix神
降臨時の形の美しさ
Changbin神も神座から
そして彼のメロディックなラップが始まります!