アルバムリリースから10日後の11月20日、MEGAVERSEのMVが発表されました。
視聴してまず驚いたのは、ステージバージョン↓が、まるで「火」であり、舞台後ろで大暴れする、火山の中に住んでいるかのような巨人や飛び散る溶岩石、それらが全くなかったことです。
あれほどのスケールのメガヴァース。アトラスからメガトロンから、ビッグバンまで出てきて、歌詞と空間の二重の意味で使われるヴァースが、マルチからメガへと発展したメガヴァース。・それをエネルギー全開のステージに仕立てたSKZ!
(今日初めて見てくださった方は、お暇なときに是非MEGAVERSE(1)をお読みください)
なので、MVはそれ以上のどんな空前絶後のメガヴァースが登場するのかと勝手に期待していました。
ところがこれが驚きの、一見小さな世界。「小さな」に語弊があるとすれば、「象徴」「一例」「サンプル」、つまり小規模な場面にいくつもの意味を重ねたスタイルでした。
いや~さすが!「大きな・派手な・勇壮な・パワフルな」などの形容動詞ばかり続く作品ばかりでは息切れしてしまいます。ピアニシモがあってこそ映えるフォルテシモ。ステージ版をフォルテシモのメガヴァースとすると、こちらはピアニシモまではいかなくても、ピアノ~メゾピアノぐらいの規模感に思いました。ステージが銀河や宇宙やエネルギーやファイアなら、MVはそれらと一見無関係な普通の光景。
それに・・・
ダンスがひとつもありません。
ステージせましと踊りまくっていたメガダンス、特にコーラス(サビ)に歌詞がないかわり、その分際立っていた、サウンドと完全にシンクロしたキレキレのダンスが・・・ありません。
そして気が付きました。この動画のタイトルは
ミュージック・ヴィデオ MVではなくて、Video!
JYPのMVには、タイトルの最後に必ずM/Vがくっついています。チャンネルページから拾ってみると:
Stray Kids "락 (樂) (LALALALA)" M/V
NiziU(니쥬) "HEARTRIS" M/V
ITZY “BET ON ME” M/V
VCHA "Y.O.Universe" M/V
などなどなど・・・
MEGAVERSEのタイトルにM/Vがなくて、Videoとなっているということは、
映像に軸足をおいて音楽を重ねたフィルム作品というわけなんですね。
MVとショート映画の中間のような、通常のMVとは違う映像作品。さすがSKZチーム、またやってくれました!
さらに、映像のイントロ、中間部、そして最後のシーンのそれぞれに謎解きがあって、私達をどこまでもハラハラどきどきさせてくれます。
23日に発表された、MEGAVERSE video制作風景。なるほど!こういう風に作られたのか~と興味深い点がたくさんあります!こちらからも気になるコトを取り上げていきたいと思います。