善徳女王 第59話
【内容】
使臣を訪ねたピダムは、密約が書かれた烏羽(うば)扇(せん)は、すでに自分宛てに送られたと聞かされる。
しかしその烏羽扇がトンマンの手元へ渡ったことを護衛から聞き出したピダムは、震える手を押さえトンマンの部屋を訪ねる。
ユシン、アルチョン、チュンチュが見守る中、使臣からピダムへのワイロだと烏羽扇を出すトンマン。
するとピダムは素直に、これは自分の名で使節団に渡された密書だと話し、自分とトンマンの間の盟約書のことが、ピダムを支持する貴族たちに知られてしまったと打ち明ける。
怒りを露わにして責任を追及するチュンチュだが、ピダムはトンマンに、この件は自分が解決するから任せてほしいと頼むのだった。
一方、ピダムの一派の貴族はこっそり鉱山の作業員と偽って傭兵を集めていた。
鉱山で軍事訓練を行う兵たちの姿を見て、彼らが謀反の準備を整えていると知ったピダムは、ユシンに兵部の兵を貸してくれと頼む。
ウォルヤ将軍の開発した伽耶の兵器を視察したトンマンは、彼らを支援し、伽耶の秘密兵器の開発を続けるよう命じる。
そして農機具の生産は減らし、本格的に三韓一統を目指した準備を進める。
その頃、何とかピダムを自分たちの計画に引きずり込もうとする貴族たちは、トンマンを陥れピダムを王座に就けるためのある作戦を考える。
そんなある日、港に箱を乗せた無人の船が到着。
人々がチヌン大帝の時にも起きた吉兆だという中、箱とその中の書簡が宮殿に届く。書簡を見て固まるピダム。
その書簡には、「仏の名を持つ者が神国の王になる」という意味の文句が書かれていた。