善徳女王 第58話
【内容】
百済軍の裏をかき、百済軍に火矢を浴びせかけたユシン軍。
乱闘の中、ユシンは赤かぶとの将軍ケベクと剣を交わす。
トンマンの部屋にやってきたピダムは盟約書を差し出した。
それには、トンマンの死後、政治と権力から一切手を引くと書いてあった。
彼の心を信じるトンマンは、ピダムとの結婚を決意し、ユシンの戦勝を称える場で、ピダムとの婚儀を発表する。
ピダムの、盟約書を見たチュンチュは、「人は変わり、勢力は個人の思い通りにはならない」と結婚に反対する。
そんなチュンチュに、トンマンは自分の死後ピダムが約束を守らない場合は、刺殺せよという内容の勅書を手渡す。
一方、「千年の名」や「王座」よりもトンマンへの想いを取ったピダムは、「三韓地勢」をユシンに譲ることを決意する。
ピダムが「三韓地勢」を持ち出したことを知ったヨムジョンは、彼の部屋を探すうち、偶然トンマンと交わした盟約書を見つけ、慌ててミセンたちに報告する。
彼らはピダムが権力を手放さず、王座に就けるよう、ある作戦を立てる。
そんな中、唐からの使臣が到着する。
使臣はトンマンの前で女王を否定する発言をし、怒ったトンマンは、その場で使臣団を監禁するよう命じる。
使臣が女王を侮辱する発言をした裏には、必ず何か新羅に対して大きな要求があるはず。
それを探るため、トンマンは使臣からのワイロをすべて受け取るよう指示する。
数日後、使臣がピダムに贈ったカラスの羽の扇がトンマンのもとに届く。
一見普通の扇に見えるが、実はピダムの一派が使臣と交わした密約が書いてあるものだった。
密約書であると見破ったチュンチュは、扇をあぶり布に複写する。
浮かび上がった文字を読み上げるユシンが言葉に詰まる。
そこには唐の使臣の名と上大等ピダムの名が記されていた。