善徳女王 第57話
【内容】
トンマンとチュンチュの努力が実り、ついに復耶会は解体し、ウォルヤたち伽耶人は神国の民として神国を救うことを誓う。
上将軍に復帰し戦場に向かったユシン。
しかし、赤いかぶと率いる百済の遊軍は恐るべき速さを誇り、誰も歯が立たなかった。
その速さを推し量ることができず、作戦を立てかねていた新羅軍だったが、ユシンは遊軍をぬかるみに誘い込むことで、遊軍が2隊いることを見抜く。
その頃ソラボルでは、ピダムがトンマンに都からの避難を勧めていた。
家臣の中からは兵士の士気が落ちると心配する声と、安全のために避難しろと言う2つの意見が出る。
悩んだ末、避難せずソラボルを守ると決意するトンマン。
そんなトンマンに、ピダムは自分がソラボルを乗っ取るかもしれないから怖いのかと問う。
自分の真意を理解してくれないトンマン対し、なぜ変わってしまったのだと嘆くピダムだが、トンマンは王としてこうあるしかないと冷たく答えるのだった。
遊軍のからくりを突き止めたユシンは、百済の本陣を討つため、おとり作戦を立てる。
イムジョンにユシンのふりをさせて一方の遊軍をおびき出させ、その間に新羅の本陣を攻撃してくるであろう、もう一方の遊軍を攻撃しようというもの。
そうとは知らない「赤いかぶと」こと新羅の将軍ケベクは、新羅の本陣に攻撃を仕掛ける。
幕舎に押し入るが中はもぬけの殻。訳が分からず呆気に取られる百済軍に突如、火矢が降り注ぐ。