嫁の目は怒っていた。



彼女の友人たちと仲良く写真を撮っていたが



ワタクシには一言も話しかけなかった。



大人気ない。



恥をかかされた上に無視かよ。



既に周りの目は尻に敷かれたダメ男の図。



解せない。そもそもワタクシは気の長いほうではナイ。



年上なんだから少しは寛大なところを見せようなんて



思っていたが人間そううまくいかないもんです。



だんだんムカムカしてきました。



後輩たちが2次会をしてくれたが覚えてないほど退屈でした。



そして狭い箱に100人超え。酸欠になりそうになったことだけ



たった今思い出す。



と、悪態をついたところでその夜のホテルの話へ。



新居には帰れるのだが奮発してホテルを取った。



「初夜」のために。



実際はナマナマしく。。。。



現ナマを数える。



新札というのは何であんなに数えにくいのだ。



手にツバをつけつつ数える。



私のほうは友人と会社の同僚が「3」



上役が「5」と「7」



頑張っているようだ上司。。。



私もそのくらいの甲斐性は持ちたいと思った。



実際今でもその甲斐性は守っている。



親戚関連は一人当たり「5」



頑張ったね公務員軍団と商売人。



ワタクシの父方の叔父叔母は何と全員公務員。



母方は2/3が商売人と何とも偏った編成。



親戚類でアウトローに分類されてしまうワタクシだが



まさか親戚関連初の離婚をするとは夢にも思うまい。



しかも調停だ。堅い家系に育ったワタクシは、だからこそ



親戚が嫌いだ。議員をしている叔父はお説教が趣味。



教師の叔母はニコニコしてるが子供の自慢話が多い。



母方の叔父3人は「働く」ということについての有難い



お言葉の連呼。今になって振り返ってもためになった



話は思い浮かばない。斜に構えてしまうところがワタクシの



悪いところであるが自分自身に自信を持って物事に取り組む



姿勢の裏返しであることを付け加えておく。



結果的にワタクシ関連のご祝儀はは予想を上回る金額。



そして嫁のご祝儀を数え始める。。。。


ぽちっとな



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私はその日2度怒らせた。



一度目が結婚式前日の深酒と二日酔い。



ワタクシの軽率な行動が悪いことは認めている。



「ここに辿り着くまで頑張ったじゃん」



心の中で反論し式へ向かう。



特筆すべきことはなく「よくある結婚式」だった。



義母への手紙は女性陣と一部の男性の涙を誘い



フィナーレを迎える。



金屏風前で皆様をお見送り。



そこで本日2度目の逆鱗に触れる。



全員のお見送り終了後金屏風前に置かれた椅子に



腰掛ける二人。



カメラを持った同級生や会社のメンバー達との記念撮影。



そこへ体育会出身者のワタクシの友人が近寄ってくる。



両腕をロックされて友人の輪の中心へと導かれ胴上げが始まる。



奇声を発し豪快な胴上げをきっちり5回。



体育会出身者の恐るべきパワーを尻目に大笑いで拍手する親戚、



冷ややかな視線を送る貴婦人風女性。



私は苦笑いを浮かべつつ学生時代の友人の元へ。



私には友人の種類が大別し2種ある。



クラスの友人、体育会の友人。



昨晩飲んだ友人以外に声をかけてまわる。



いずれも遠方から来てくれたことに素直に感謝し、



お礼をした。



しかし久しぶりの再会なのでついつい話し込んでしまう。



嫁から2メートルほど離れたところにいた私に嫁が言った。



「いつまでやってんのよ。私をほったらかしにしてどういうつもり?」

「だいたい昨日も飲んでたじゃない!」



鬼の形相だった。。。



ワタクシの思いとしては、確かに結婚式はある意味嫁が主役だ。



しかし遠方から来てくれた久しぶりの友人とは正直話もしたかったし



嫁はこれから毎日会うじゃん程度に考えていた。



このコメントに関しては大いに賛否両論あることと思う。



嫁の発言で半径5M以内にいらっしゃった来賓は凍りついた。



友人も口が開いていた。



ワタクシは黙って嫁の隣に腰を下ろす。



嫁のエキセントリックな一面をはじめて見た日だ。



ぽちっとな



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6月のとある日曜日を迎える。



ジューンブライドという言葉があるが10数年後に



その言葉が存在しないことを理解する。



もっとも本人たちの責任でもある訳だが。



前日に友人たちと浴びるほど飲酒したワタクシは



腫れぼったく生気の無い目をし、鉛のような体を



引きずってタクシーに乗る。



会場に着くと受付の友人に声をかけ控え室へ。



そして30分ほど仮眠して「嫁」のもとへ。



早朝から準備のため会場入りしていた彼女を見ると。。。



驚いた。。。



綺麗。。。



こんな綺麗な「嫁」を皆に披露できる事を嬉しく感じた。



そんなことで優越感を感じる小さい男だとも感じた。




男は単純な生き物だ。



どこかで聞いたこの言葉が頭をよぎる。





しかし単純な生き物はこれから始まる見世物の主役を



演じる心地よい緊張と二日酔いで数分後には興奮状態だった。



そんなワタクシへ嫁は



「そんな顔で式に出るの?」

「一体何時まで飲んでるのよ」

「信じられない・・・」



とよくある嫌味を言われやる気ダウン。



負けるな俺。綺麗な嫁さん貰うんだ!



頑張れ俺。いい家庭を築くぞ!



どんなに好きでも・・・愛していても・・・



冷めることがあるなんて思わなかった。

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ぽちっとな