映画「エル・スール」 | ソンブーンのブログ

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2026年3月31日(火)

 

NHK-BSの映画番組「プレミアムシアター」で放映を録画しておいて観ました。

1983年のスペイン・フランス合作のドラマ映画。ビクトル・エリセ監督・脚本。ソンソーレス・アラングレン主演。他にオメロ・アントヌッティ等出演。

何とも掴みどころのない映画作品でした。

僕の評価は5点満点で3.7です。

 

作品紹介(映画コムより)

「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督が、同作から10年を経た1983年に発表した長編監督第2作。イタリアの名優オメロ・アントヌッティを迎え、少女の目を通して暗いスペインの歴史を描いた。1957年、ある秋の日の朝、枕の下に父アグスティンの振り子を見つけた15歳の少女エストレリャは、父がもう帰ってこないことを予感する。そこから少女は父と一緒に過ごした日々を、内戦にとらわれたスペインや、南の街から北の地へと引っ越した家族など過去を回想する。2017年、世界の名作を上映する企画「the アートシアター」の第1弾として、監督自身の監修によるデジタルリマスター版が公開。

 

ストーリー(ウィキペディアより)

少女エストレーリャ(ソンソーレス・アラングレン)は父で医師のアグスティン(オメロ・アントヌッティ)、母で元教師のフリアとともに、スペイン北部の小さな町の郊外で暮らしている。父は鎖の先におもりがついた振り子、Y字型の棒、コインなどを使って地下水脈の位置などを探り当てる霊力を持っている。エストレーリャは父を深く愛しているが、父の過去については知らないことが多い。

ある日、父が若い頃にその父親と諍いを起こし、故郷である南(エル・スール)の土地を離れたのだと母から聞かされたエストレーリャは南の地へのあこがれを持つようになる。

エストレーリャの初聖体拝受の儀式を控えた日、父の故郷から祖母のロサリオと父の乳母だったミラグロスの二人が訪ねてくる。気のいい老婦人であるミラグロスはエストレーリャに対し、父が家を出た事情を語って聞かせる。共和制支持の父は王党派の祖父と激しく対立し、やがてスペイン内乱で共和派が敗れると投獄され、その後故郷を離れたのだった。

初聖体拝受の日、エストレーリャが花嫁のような純白のドレスを身につけて儀式に向かう準備をしていると、山中で父が猟銃を撃つ音が繰り返し聞こえてくる。教会での儀式に父親は参加しなかったが、入り口近くに立って娘を見守ってくれていた。儀式の後の宴会で、エストレーリャと父はアコーディオンの演奏による「エン・エル・ムンド」に合わせてダンスを踊る。

ある日、父の留守に父の机の引き出しを開けてみたエストレーリャは「イレーネ・リオス」という女性の名が何度も書かれた紙を見つける。それからしばらくたった夜、エストレーリャは映画館の前に父のオートバイが止まっているのを見つける。上映中の映画の主役はイレーネ・リオスという女優だった。やがて父が映画館から出てくるとカフェに入り、手紙を書き始める。実はこの手紙はイレーネ・リオス、本名ラウラにあてたものだった。二人は過去につきあっていたらしい。そうとは知らないエストレーリャがカフェの窓をたたき、父は驚いて娘と目をあわす。その表情はエストレーリャの心に深く残った。

そののち、父は母と諍いを起こしたり、何も言わずに家を空けたりすることが増え、娘との関係もぎこちないものになっていく。ラウラからはもう手紙をよこさないようにという返事が父のもとに届く。

数年後、思春期を迎えたエストレーリャだったが、相変わらず父親に対してはどこかよそよそしい態度を取っている。ある夜、街を歩いていたエストレーリャは酒に酔った父の姿を見かける。父は写真屋の前で立ち止まり、ショーウィンドウに飾られた娘の写真をじっと見つめていた。

ある日、父がエストレーリャの学校に来て娘をホテルのレストランでの昼食に誘う。食事が終わった頃、エストレーリャは思い切ってイレーネ・リオスについて父に問いかけるが、父ははっきりしたことを答えてくれない。ホテルの宴会場からは、あの初聖体拝受の日に父子が踊った「エン・エル・ムンド」が流れてくる。午後も娘とともに過ごしたいようなそぶりの父を残し、エストレーリャは学校に戻ろうと席を立つ。帰り際に宴会場を覗くと純白のドレスを身につけた花嫁が花婿らしい男性とダンスを踊っている。この日の会話が父と交わした最後の会話になった。数日後、川のほとりで父は猟銃を用いて自殺する。遺品の中には、死ぬ前日に父が南の地の誰かにかけた長距離電話の領収書があった。

エストレーリャは体調を崩して寝込んでしまうが、手紙のやりとりを続けていたミラグロスから、こちらに来て転地療養するよう誘う電話をもらう。生まれて初めて南の地をその目で見ることに興奮しながら旅の支度をするエストレーリャが最後にトランクに納めたのは、父が死の直前に娘の枕の下に残してくれた振り子だった。