2025年5月31日(土)
まだ作家歴は長くは無いですが、ベテランと呼んでも良い程に文章がこなれていると感じています。
本作品は6編の短編歴史小説集ですが、主人公と彼の周りの人の物語で、関連しています。江戸時代の香りが漂う作品舞台で、旗本に生まれながら、妾腹ということで、人生を達観しながらも誠実に生きて行こうとする主人公にいつしか共感していました。
2024年9月、角川春樹事務所発行。228ページ。
作品紹介(角川春樹事務所のサイトより)
大滝信吾は、さる身の上を秘して、浅草寺の一角で寺子屋を開いている。源吉や三太、おさよなど多くは町人の子だ。そんな穏やかな春の日、子どもたちと縁側で握り飯をほおばっていたとき、源吉の姉が助けを求めて駆け込んできた――大切な人々を守るため、信吾は江戸の闇と真っ向から闘うことに。浅草の四季を舞台に、家族や友人、下町の人情に支えられながら、果たして信吾は天命を見つけられるのか。