2025年5月30日(金)
デビュー作品で、第34回鮎川哲也賞受賞作品。
完成度の高い医療ミステリー小説で、本作品が小説家デビュー作とはとても信じられない程の出来上がりです。ミステリー小説に多い単なる謎解きではなく、生殖医療の持つ社会的・倫理的な問題も絡めた奥深い読み物になっていました。衝撃の結末にも驚かされました。
2024年10月、東京創元社発行。318ページ。
作品紹介(東京創元社のサイトより)
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。