山本一力「ひむろ飛脚」読了 | ソンブーンのブログ

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2024年6月18日(火)

 

小説新潮に掲載されていた広告に興味を持ち、読み始めました。

作者は自転車が好きで、時間があれば家族全員で自転車に乗って外出するという程のようです。

そういう生活を好む作者だから、加賀飛脚に興味を持ったのではないでしょうか。

 

加賀金沢の前田藩は雪国を利用して、冬に蓄えた雪を固めて氷にしてそれを特別に設えた氷の貯蔵庫である氷室で夏まで保存し、夏に徳川将軍に献上していたが、雪国加賀にも雪が殆ど降らないという異常気候の年が訪れる。この異常事態に知恵・工夫と努力で立ち向かった感動の時代小説でした。

 

2023年5月、新潮社発行。391ページ。

 

作品紹介(新潮社のサイトより)

嘉永六年元日の加賀藩は苦悩していた。異例の暖冬で氷が作れず、しかし今夏行う将軍への「氷献上」に失敗は許されない。苦境を知った御用飛脚宿・浅田屋は氷の入手、献上日の変更、他藩への協力要請、保冷箱開発と次々現れる難問に知恵と情熱で立ち向かう。江戸最後の忠義を圧倒的展開で描く「大江戸プロジェクトX」誕生!