村田沙耶香「コンビニ人間」 読了 | ソンブーンのブログ

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10月7日(日)

 

2016年の第155回芥川賞受賞作品。本人は真面目なのだが、ユーモラスに感じてしまう、そんな主人公の物語でした。

文藝春秋発行。151ページ。

 

作品紹介(ウィキペディアより)

ヒロイン古倉恵子は三十半ばだが、正規の就職をせずに大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続けている。

子供の頃から変わり者で、人間関係は希薄、恋愛経験も皆無。という半生を過ごした古倉。

大学時代、コンビニで仕事を始めたことをきっかけに「周囲の人たちの真似」をしたり、妹の助言を聞くことで、普通の人らしく振る舞う方法をようやく身につけた。という経験がある。

古倉はそのような経験を、これまで世間一般の人間の規格から外れていた自分が、初めて人間として誕生した瞬間と位置づけていた。 以来古倉は私生活でもそのほとんどを「コンビニでの仕事を円滑に行うため」という基準に従って過ごしつつ、なんとか常人を演じ続けてきた。 しかし、自身の加齢、及びそれによる新たな世代の人間との干渉が増えたことにより、 そのような生き方は徐々に限界に達しつつあった。

そんな時、古倉はかつての元バイト仲間の白羽という男と再会する。 白羽は、就労の動機を婚活だとうそぶき、常連の女性客につきまとい、挙げ句ストーカーまがいの行為を働いて店を解雇された過去を持っている。

ひょんなことから白羽と奇妙な同居生活を始めることになった古倉は、 その状況を周囲の者達に「同棲」と勝手に解釈され、囃し立てられ、若干の戸惑いを感じるも、 冷静にそんな彼らを観察し、白羽との関係を「便利なもの」と判断する。

やがて古倉は白羽の要求によりコンビニを辞めて就活を始めることになる。 しかし、面接に向かう途中でたまたま立ち寄ったコンビニで、自身の経験から図らずも店の窮地を救った彼女は、コンビニ店員こそが自分の唯一の生きる道であることを強く再認識し、就職との天秤にかけていた、白羽との関係を解消してコンビニに復職することを心に誓うのであった。