訪問診療をする理由に

通院が困難という理由があります


待つのが嫌という困難さだけでは

訪問診療しませんが


体調が悪かったり

体力が無くなっていたりで

通院が困難な場合は訪問します


病気の治療をうけながら

在宅での体調管理を依頼されることもあり

その場合は

病院の主治医と在宅医

二人が担当医になります


訪問診療の依頼の多くが

病院の主治医からの依頼になります



私の考えでは

家でやれることは家でやって欲しい

ほとんどの病院の主治医はそう思っています

うまく連携することで

患者さんの負担を減らし

受診しない日の体調については

在宅医に相談できる環境を作ろうと

そう考えていると思います



ここで


行かせる在宅医が登場します


なるべく家で〜

ではなく

なるべく病院で〜

の医師です


がんの患者さんでさえも

疼痛が強くなったら

「原因の精密検査」という名目で

受診をすすめます


何かあったら心配だから

と医師に言われたら

患者さんは不安になり受診します


そして、がんによる疼痛と言われて

痛み止めが増やされて帰宅する


これがほとんどです

仮に何か原因があったとしても

それは病院主治医もわかっていることが多く

解決できない状態であることも

在宅医はわかっていなければいけません


疼痛管理なら家でできます

受診は不要です


しかも

患者さん自身が

「病院には行かなくていいから

とにかく痛みだけをなんとかしてください」

と希望したとしても

なんだかんだと言って


場合によっては

死んでもいいんですか?という怖い説明をして

病院に行かせ

同じように腫瘍が大きくなっているせいで

痛みが強くなっている等の説明を受け

その日に帰宅するということもあります



※ステントの閉塞などは、ステント交換により体調が改善することがあるので、在宅医から病院へお願いして交換してもらうこともあり、その際は受診をお願いしています


話がずれていきますが

過去には人工肛門を提案したこともあります

緩和ケアでもいろいろなことができる




責任を負えないなら在宅医をやるな!

病院との連携は

自分のためではなく患者さんのためにやれ!