人には個性がある

キャラクターもそれぞれ


80年以上生きていればなおのこと

それは色濃く出る


常に笑顔で優しく可愛らしい方もいれば

常に眉間にシワを寄せ難しい顔をしている方もいる


笑顔だからといって

幸せとは限らず


また


難しい顔をしているからといって

嫌なことがあるわけでもない


介護施設に訪問診療に行くと

人気がある利用者さんには

ある一定の特徴がある



一方で

みんなに疎まれる利用者さんにも

特性があることが多い


できることなら

私もかわいいおばあちゃんになりたい‥‥



ある女性

認知機能はほぼ正常

ご自身の思いをしっかり言葉にすることができる

感謝もできる

でも小言が多い

小言を言う理由は私には理解できる

「〜してくれない」がとても多い


夜中に

訪問診療の緊急ダイアルにも電話をかけてくる

•おむつを変えてもらえません

•寒いのに誰も来てくれません

•電気を消されたので真っ暗で何もみえません

•背中が痛いです

など


彼女が原因か?というと

そうでもなく

施設側にも原因がある



施設長さんのお話では

彼女は「〜ばかりする」と言う

ナースコールを押してばかり

文句ばっかり

痛い痛いと言う

などなど

夜は2人体制なので

待っていただくしかないのに

きいてくれないんです!!!


施設長さんは看護師さん

彼女が入居したばかりの頃は

テンションも高く

とても優しく対応してくださっていた


彼女が徐々に自分の力だけでは立てなくなり

動くたびにいろんなところが痛むようになり

ナースコールを頻繁に押すようになってから

施設長さんから笑顔が消えた


診察にも同行しなくなり

呼ぶと来てくれる

けれど

部屋の入り口に立っていて

患者さんのところまで来ない


腕組みをして診察を見ていて

私が靴を脱がして寝かせたり

背中を診察したりしていても

手を貸してくれることはない


これくらい痛いのよ!

とスタッフの手をつねるんです!!!!

と彼女のことを話す


背中が赤くなっており

このまま

褥瘡になってはいけないので

薬を出し

指示も出した


施設長さんは

施設看護師でもある


でも患者さんの「そういうところ」ばかり見て

結局

褥瘡ができてしまった


患者さんの

痛い

当たって痛いの

を無視し続けた結果だ


放置


褥瘡をみて

愕然としていた


施設長さんは

ここ数日全く彼女の背中を見ていなかった

スタッフの記録ばかりみて

毎晩ナースコールを押して文句を言ってくる

その報告だけをしてきた


私たちも人間

腹が立つこともある


でも

これが仕事