そして夜があけて7:30
看護師さんはご家族に状態確認のための電話を入れ
状況を把握し
クリニックへ報告
「夜から痛みが出て先生呼んで!と言ってましたが、薬を飲んで、朝には先生呼んで!とは言わなくなっているそうです」
???????
私はこのカルテを朝みて
•なぜ訪問しなかったのか
•なぜ薬の効果を確認しなかったのか
•先生呼んでと言わなくなればよいのか
いろいろ
フツフツしました
すぐに患者さんのお宅へ電話をかけ
往診することを伝えました
痛いよー
痛いよー
患者さんは
小さな声でずっと言っていました
ご家族は
薬が飲みにくくなっているので
内服させるのが大変だったこと
一晩中背中やお腹をさすっていたこと
を話してくださり
「先生、朝からきてくださってありがとうございます」と
いやいや
遅くなってごめんなさい
夜、呼んでくださっいたのに
来られずごめんなさい
私は誤りました
その後痛みは医療用麻薬で落ち着きましたが
こんなことがあると不安だからと
施設入居を希望されました
「痛い時に
看護師さんにいてほしい」
「家族に負担をかけたくない」
それが患者さんの思いです
胸が苦しくなります
ご家族の事情でいずれはホスピス入院を
決めていた方ですが
1日でも長く自宅で過ごしたいと
そう思ったいた方です
ホスピスは空きがなく
私が担当している施設へ移られました
訪問看護師さんが
行かなくていい
翌朝でいい
と判断することもあります
お任せしています
そこは信頼関係あってこそです
判断を誤ることもあります
私にもあります
でも
この看護師さんは
できるだけ訪問したくなかった
と私は思っています
だから
寝て、起きた7:30に家族様へ電話したのだと
思います
行くこと
話すこと
聞くこと
手を当てること
たくさんできることはあるのです