出産は最高のダイエット?デトックス?という記事にこんなコメントをいただきました。

「出産はデトックス」というのを、以前何かのメディアで見て、「そうなんだ!」と思っていました。
胎盤や羊水と一緒に体の老廃物も出るので、健康になる、というようなことが書いてあったかと。
あと、出産することで、乳がんや卵巣がんのリスクが減ると言われていることも、本来の意味とは違うけども「出産はデトックス」と言われる理由なのかな、と思ったりします。

でも、出産しないと病気になるよ、と言われているみたいであまりいい気はしないですね。。。


そもそもデトックスってなんやねんって感じですが(発汗とか排泄のことをおしゃれに言ってるみたい)、体の老廃物が羊水や胎盤一緒に出て健康とは初耳。そんなの子宮に溜まったりしませんて。

んで、妊娠・出産・授乳をすると、卵巣がん、子宮体がんのリスクが減ります。(授乳期間に応じて乳がんのリスクも下がると言われます。)

それは、「出産でなんか悪い物質が一緒に出たから」ではありません。

月経がない期間が出来る排卵の回数が減って卵巣がんのリスクが減る内膜が出来て剥がれる(生理の事)回数が減って子宮体がんのリスクが減る

ってことです。

1人だけ産むより、5人も6人も産んだ方がリスクは減ります。
昔よりこういった病気が増えているのは、子どもを産む人数が減ったせいです。
あと、肥満とかもリスク要因ですけどね。

というわけで、出産はデトックスじゃありません!


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