群馬に住んでいる友人のおすすめもあって、行くことにしました。
ただ、写真を撮ることだけが目的ではありませんでした。
このお寺には1年前に旅立った友人のお父様が眠っているので、お参りをしたいと思ったのです。
それからもう1つ、まだ歩いたことのないお寺に通ずるこの坂を登ること。
お寺の中にある幼稚園には、友人のお姉さんが通っていました。
未就園児だった友人は、お姉さんの送迎時にお母さまの背中にいつもおんぶしていたと聴いたことがあったのです。小さい頃の友人の気持ちになって登ります・・・・・
木々に囲まれた鬱蒼とした坂道は大人にはなだらかな斜面でも、小さい子にはとんでもない急な坂なんだろうな。あ、歩いてなかったっけ、おんぶだったわ。なんて思いながら、一歩一歩・・・・・・
なぜ友人がお母さまの背中におんぶしたのか?
それはお寺の門に立つ、仁王様が怖かったから・・・・・
大人の私でもどきっとさせられる凄みがあります。この前に来るのが怖かったんだね・・・お母さんにしがみついてたんだろうなぁ・・・・・
墓前に手を合わせるために、お邪魔します・・・・・
お墓はすぐに見つかると思いました。ところが友人と同じ苗字のお墓だらけ。数十の○○家という墓石が点在しています。困りました。
お墓参りにいらしていたおばあさんが、「どなたのお墓を探してるんですか?」と声をかけてくださいました。
・・・○○さんという苗字なんですけれど、名前はわからないんです。
「ここは○○だらけですよ。この近辺だけでも20軒以上○○宅がありますからね。」
広い敷地内にある墓石をひとつひとつ確認したら、昨年亡くなった方はお一人だけ。
この方かしら?
手を合わせました・・・・・
先ほどのおばあさんが、「見つかりました?良かったですね。そうそう、あそこで押し花展をやってるから、自由に見て行っていいんですよ。」
今は無き幼稚園の建物で押し花展。こちらもお邪魔してみよう・・・・・
友人が母親におんぶして登った坂道も登ったし、紫陽花もとりあえず1枚だけ撮ったし、お墓参りも済んだし、友人のところに行くことにしました。
お墓は○○という苗字だらけだったよ。お父さんのお墓はどの辺りだったんだろう?
「お寺の中じゃないよ。別のところ。」
・・・えっ じゃぁ、私が手を合わせたのはどなただったのかしら・・・同じ苗字だから、たぶんご親戚かと・・・
そういうことにしておきます。
「お寺の中じゃないよ。別のところ。」
・・・えっ じゃぁ、私が手を合わせたのはどなただったのかしら・・・同じ苗字だから、たぶんご親戚かと・・・
そういうことにしておきます。