中学生M美ちゃんは、いわゆる不登校児。ほとんど学校には行っていない。最近は家族間の会話もなく、ひとり自分の部屋にいる時間が多くなってきている。
お母さんの曇った声、ご挨拶の声から何かご心配なことがあると察しがついた。
涙を流しながら、
「どうしても運動会に出られないと言います。なんで他の子たちと同じことができないんでしょうね。全くいやになっちゃいます。」
親としては、みんなと一緒に運動会で頑張る姿が見たいはず。
お母さんが辛くなるのも、よくわかる。その心中を察すると、胸がきゅんと痛くなる。
他の子たちと一緒にできない・・・
一緒じゃなきゃいけないと思ってしまうと、辛くなってしまう。
一緒にできなきゃ、いけないのかしら。
「学校からは、見ているだけでいいから出席させてと言われてます。」
そんなことを言われたら、お母さんだって心中穏やかではない。
でも、いやになっちゃう、辛いという気持ちは、お母さん以上に子どもの方が感じていると思うのね。
子どもの気持ち、どんなかな・・・・・
他の子たちと一緒にできない・・・
一緒じゃなきゃいけないと思うと、辛くなる。
一緒じゃなくたっていいじゃない。
その子が選んだのだから・・・・・一緒じゃなくたっていいって。
運動会の日、家族旅行に出かけた。
先日、1枚の写真を見せていただいた。
牧場の馬たちと一緒に写る、お母さんとM美ちゃんの笑顔いっぱいの写真。
愛に包まれるって素敵なこと・・・しみじみ感じたできごと。
M美ちゃん、大丈夫。今は休憩する時間だけれど、また走りだせる時が絶対に訪れるよ。
...........................................................................................................................................................................