四万温泉 積善館「元禄の湯」 (群馬県吾妻郡中之条町) | アンダンテ♪・・・ゆっくりと

アンダンテ♪・・・ゆっくりと

思いつくまま、気の向くまま・・・そんなブログです。

多忙な時期は、コメントのお返しが遅くなることがございます。
どうぞ、ご了承くださいませ。

         

先の記事の続きです。

湯かけ祭りの行われた川原湯温泉を後にして、群馬県四万温泉へ。
四万温泉地に入ると、雪がはらはらと舞う合間に温泉の湯気がふわんと見え始めました。
風情のある景色を楽しみながら車を走らせます。

群馬県には105か所の温泉地があり、温泉地に乏しい茨城県民にとってはまさに温泉天国。
群馬県に訪れる機会が増えてから、温泉が好きになってきました。腰痛持ちの私は痛さも軽減されるし、なんと言ってもリラクゼーション効果は抜群。
いろいろな温泉に入るようになって、最近は微妙なお湯の違いというものが少しずつ分かってきた気がします。
気がするだけです。温泉ビギナーゆえに、その違いが当たっているかどうかはわかりませんよ。
最近は、蕎麦通の憧れ(以前、記事にも書きましたね^^)と共に、温泉通に憧れるようになってまいりました。
私には『通』と言えるものが無いので、『通』は憧れの対象なんですね。

さて、四万温泉に来たのは、ここのお風呂に入るためなのです。
「千と千尋の神隠し」のモデルとなったと言われるロケーション。カオナシが現れそう・・・ふふ。


 四万温泉 積善館

この赤い橋を渡って行き・・・


















ガラスの引き戸を開けて中へと。







元禄4年の古い旅館。
湯治場として、多くの方が利用されていた由緒ある旅館です。佇まいから歴史を感じます。
病に苦しむ方が、治癒することを願いながら過ごされたんですね。300年以上も前からあるこの太い梁は、何人の人を送り迎えしたのでしょう。

番頭さんと、しばし歓談。積善館についての歴史をざっと説明してくださいました。歴史好きの同行者が元禄時代の話で盛り上がっている間に、私はウロチョロウロチョロ・・・
























私の入りたい夢のお湯はどこだろ・・・?
あった、看板発見です。



この中ですね。ブーツを脱ぐ時間が惜しいほど、早く中に入りたい気持ちです。
靴が1足もなく、誰も入っていません。中を撮影できるのかと思いきや、あらら、撮影禁止の表示を発見。

     

たまたま近くを通った旅館の方にお話ししたところ、「誰もいないのならどうぞ。」と許可をいただきました!嬉しい。





元禄の湯

 (国の登録文化財 群馬県近代化遺産)

大正ロマネスクの「元禄風呂」。
中に入った途端、感嘆の声が思わず出ました。「わーっ!!」ですよ。アーチ型の窓から射し込む陽の光と湯気、幻想的で美しい。広い浴室に5つの浴槽、湯口から出るお湯の音が響きます。

























無色透明の湯は源泉かけ流し、四万の病に効くと言われています。
嗅覚と視覚の相乗効果で、硫黄の香りと白濁のお湯が身体にも良さそうだと、長い間思っていたのですが、最近はそんな私の概念も崩れつつあります。澄んだ透明の湯、心まで洗われるようで爽快なんですよ。








早朝の湯かけ祭りの後なので、湯船に入ってうつらうつら・・・危うく寝そうになってしまう程の気持ちよさ。

お風呂から上がった後は、わずかに塩分を含んだ飲泉を。
この飲泉は、胃腸に良いとされます。検診で胃の調子が良くないことがわかったので、これは嬉しい。どうぞ、良くなりますように・・・と、ごくり。


峩々温泉(宮城県)と湯平温泉(九州)、そしてここ四万温泉は、日本三大胃腸の名湯となっているそうです。
Mewは峩々温泉に5年ほど前の宿泊時に飲泉しているので、残るは湯平温泉の飲泉だけ、九州は遠いなあ。

最近、「カフェ巡りに蕎麦や巡り、温泉巡りまでしていたら、身体がいくつあっても足りないよ。」と、言われちゃいました。

・・・ですね、ほどほどに。蕎麦通と温泉通になるのは、まだまだ先のことになりそうです。