「臥薪嘗胆」で呉王夫差のダメっぷりをこれでもかと見せつけていたあのフー・ジュン(胡軍)が、農民から身を起こした明朝初代皇帝を演じる!
「大明帝国 朱元璋」(2006年 原題「朱元璋」 監督/フォン・シャオニン 主演/フー・ジュン)
全46話
-大明帝国- 朱元璋 DVD-BOX I/エスピーオー

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――元の時代。大干ばつが中原一帯を襲うが朝廷はさらに重い税を課し多くの餓死者が出た。田舎の牛飼いの子・朱重八の家も搾取されつくし兄弟は次々と餓死、父母は将来を悲観して首を吊る。残された重八は寺に預けられるが、その寺も元軍の襲撃に遭い、帰る場所を失った重八は托鉢僧として各地を転々としていた。
人々の不満が朝廷に反する多くの義勇軍を生み出す。彼らは頭に赤い布を巻いていたので紅巾軍と呼ばれた。重八はひょんなことから紅巾軍の元帥の一人、郭将軍に才能を見出され義子となり「元璋」という名を与えられる。朱元璋は信義を重んじ親しみやすい性質ですぐに多くの兵士から慕われる存在に。それを郭将軍の実の息子・郭天叙は苦々しく思っていた――
「三国志と並ぶ中国乱世を描いた一代歴史大作!」というアオリは、意外と、大げさではなかった。これ面白い!!三国志の、英雄譚・合戦ものとしての側面ではなく、戦略・陰謀ものとしての側面が好きな人におすすめ。
主人公の朱元璋が序盤は仁義に篤いキャラで義兄弟たちとの信義を描く任侠ものとしても楽しめるし、それを踏まえた上で、単なるヒーローではなく野心や苦悩といったものを実は最初っからドロドロと抱えて込んでいたというのが判明していくあたりが、歴史ものとしては新鮮。かっこ良すぎない、かっこ悪すぎない、一人の人間として朱元璋を描くことにこだわっている。カリスマなリーダーではなく、泥臭いやり手の社長みたいなリアリティのある「人を使う才能に長けた男」の物語。個人的には、軍師(文官)たちがライバル心メラメラさせていかにして朱元璋の寵愛を得ようかと、まるで
後宮の女達のような嫉妬と欲にまみれた争いをしてるとこなんかもツボw
物語はサクサク進んで次々と現れる課題・難題をどう乗り越えていくのかをドキドキハラハラしながら見て行ける。ちゃんと毎回山場があるしある程度引きも考えて構成されてる。時間経過の間
(ま)が短すぎて一瞬ついていけないこともあるくらい展開は早い。でも意外なところに伏線が敷いてあったりで無駄がない脚本。前半は国盗り戦略ものとして、後半は権力争いの陰謀ものとして、腹を探り合うリアルな人間ドラマが好きな人は是非!
かっこ良すぎないかっこ悪すぎないという意味でフー・ジュンはハマリ役ではないだろうか。この人コメディぽいっていうか、王道主人公を演るにはなんか憎めないユルさがあって、ちょっとした仕草や表情が面白いというかかわいいんだよね。
内助の功を描かれる皇后役チュイ・シュエ(劇雪)は、多分普段はもっとおしとやかな女性を演ってそうな上品で優しい雰囲気の人なんだけど、ここでは口やかましくすぐ手が出る中国人の嫁さんを象徴するような強気のキャラで、亭主関白ぶりたい朱元璋をうまいこと掌で転がしてて素敵!なんだかんだで仲良し夫婦のこの二人の姿が微笑ましい。(^∇^)
この作品ははっとするような印象的な台詞が多くて、台詞集めたらよくある「管理職に必要な30の心得」みたいな実用書になりそう。社長さんは「孫子の兵法」を学ぶのもいいけどこのドラマもおすすめ。様々な、一長一短ある人間をうまく生かすためのコツが描かれてます。
[追記 (2015.6.16)]
調べたらこの脚本を書いた朱蘇進は
「譲子弾飛」の脚本も手がけてた!そしてかなり有名な脚本家・作家さんみたい。オープニングで監督よりも先に名前出てたしな・・・。
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