あさひのブログ -89ページ目
今観てる連続ドラマ「隋唐演義」オープニング曲。

『五行謡』 演唱:旭日陽剛/作曲:周志勇/作詞:李春


水はさらさらと流れ 木は青々と茂り
金はきらきらと輝き 火はごうごうと燃え
大地はどこまでも広く 大道を生きる
五方(あらゆる方向)に英雄たちの姿が浮かび上がる


中国の五行説(万物は水木金火土から成るという思想)にからめた古典ぽい雰囲気満載の詩。そして日本語に訳すと物足りなくなるこの韻、言葉の力強いリズム。

なお日本語字幕版での翻訳はこんな感じ。

 せせらぐ川の水 生い茂る若葉の木
 光り輝く金 燃え盛る火
 茫々たる大地 大道を生きん
 雲霞のごとく英雄が現る


「茫々(ぼうぼう)たる」とか「雲霞(うんか)のごとく」といった堅い言葉で力強さを表しててさすがのセンス!
なのにサブタイトルはダサいのな。(´д`lll) 「集いし46人の英雄と滅びゆく帝国」って語呂も悪すぎ。翻訳者はサブタイトルには関わってないのかな…。


隋唐演義 ~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~ DVD-BOX/イェン・クァン,ジャン・ウー,チャン・ハン

¥33,480
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長いものに巻かれろ

今日はまたグランフロント大阪へプレイヤーズソシオの演奏を聴きに行きました。
今回は「まちかどクラシック」。北館5階吹き抜けの角の広場での演奏。





ピアノを伴奏にフルートやソプラノ歌手の演奏・歌を披露。1回30分の全4回で、私は第3回と第4回を見ました。
クラシック、オペラの名曲を一曲ずつ、あとはクラシックではないけどよく知られてる曲…主にディズニー映画の曲目をやってました。ディズニー映画は基本がクラシックだから演りやすいのかな。でもリトルマーメイドやアラジンみたいな最近の作品のはオペラっていうよりミュージカルな曲だから、正統派声楽の歌い方だとどうしても物足りないなぁと感じてしまう。

フルートのソロは、ちょっと環境が…。北館の吹き抜けを背にしているので人のざわめきがすごくて音が埋もれてしまってる。音色は聞こえるけど響きが全然聴こえてこなくてそれこそリコーダーみたいに聞こえてきて…。さすがにフルートはもうちょっと静かな場所でやるべきかなぁ。後ろに衝立立てるとかすればよかったかもね。

そして最も残念だったのが、ピアノが電子ピアノだったこと!(´д`lll)
せめてアップライト持ってくるんだと思ってた。館内に島村楽器あるじゃん、借りるとかできんの?電子ピアノはあまりにも…クラシックには似合わない。

ま、それでも、あの喧騒の中でもぐいっと耳を引っ張るようなソプラノのお姉さんの力強い歌声は良かったです。オペラのように曲の物語の中に入って歌っている様子が好印象。
日本の童謡(?)の「さびしいカシの木」がとても良かった。ミュージカル曲よりこういうシンプルな曲の方が声楽には向いてると個人的には思う。


プレイヤーズソシオ(Facebook)


グランフロント大阪



長いものに巻かれろ
「イノセントワールド」「戦場のレクイエム」「ハッピー・フューネラル」のフォン・シャオガン(馮小剛)監督作品。

「唐山大地震」(2010年 監督/馮小剛 主演/徐帆、張静初)
135分
唐山大地震 [DVD]/松竹

¥4,104
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――1976年7月27日、工業地域の唐山を突如大地震が襲った。
方大強(ファン・ダーチァン)は崩れ落ちる自宅に取り残された子供を助けに行こうとする妻・李元妮(リー・ユェンニー)をかばってがれきの下敷きとなった。がれきの中から引っ張り出されたが既に絶命していた。双子の子供・方登(ファン・ドン)と方達(ファン・ダー)はがれきの下でまだ息がある。息子ダーの助けて助けてという声が聞こえる。そして娘ドンは声が出ないのか手にした石を叩きつけて助けを求めている。ユェンニーは必死になってがれきを持ち上げてくれるよう人々に頼むが、大きながれき一枚の両端に挟まれている格好の二人は、がれきの片側を持ち上げれば一人は引っ張り出せるがもう一人はその分の重みがかかるため助からないだろう。周囲はどちらかを選べと言う。あちらこちらで助けを呼ぶ声が上がり男たちも一人でも助かる方へ行ってしまう。ついにユェンニーは、「息子を助けてくれ」と叫ぶ――

[ここからネタバレ-------
がれきが持ち上げられドンとダーが引っ張り出された。ユェンニーはドンを抱きしめ弟の方を選んだことを泣いて詫びる。だがダーもぐったりしていて危険な状態だ。ユェンニーはダーをおぶって追い立てられるように軍の救護隊が来ている空港へ。
唐山には続々と救援部隊がかけつけた。命を落とした人々の遺体が並べられている広場で、ファン・ドンは目を覚ました。彼女はまだ生きていたのだ。隣には絶命した父の姿があった。そして母と弟の姿はどこにもない。ただ母の「息子を助けて」という声だけが脳裏に蘇る…。

唐山地震で親を失った子供たちは人民解放軍に保護された。
軍人の王徳清(ワン・ダーチン)と董桂蘭(ドン・グイラン)の夫婦には子供がいなかった。ワンはドンを養女に迎える。ドンは最初一切口を利かず名前も解らなかったためワン夫妻はヤヤと呼んで可愛がった。ドンも少しづつ心を開いていく。

10年後。ユェンニーは地震で左腕を失った息子ダーを女手一つで育てていた。片腕では収入の良い仕事にもつけずいいお嫁さんも来てくれないと心配なユェンニーは息子を大学へ行かせようとするのだが、ダーは授業をさぼってバイトに精を出す。そして大学試験は受けず、今急速に発展してきている深圳(シンセン)へ行ってチャンスをつかみたいといって家を出て行くのだった。

王登(ワン・ドン)は医師として働く母の影響で自分も医学の道へ進みたいと言う。だがこの近辺にいい医大はない。グイランは娘が遠くへ行く事に不安を抱え反対するが、ダーチンは娘の意思を尊重したいと好きにさせる。
ドンは遠くの医大へ進学、寮生活を送る。そして二年後、父が寮の部屋へやってきた。大学院生の恋人と一緒にいたドンは父の突然の訪問に驚くが、母が病に倒れ入院していると聞いてすぐに帰郷する。母は癌に冒され余命いくばくもなかった。そしてもう引き留めはしないから唐山へ行って本当の家族を探してみなさいと言うのだった…。

ドンは恋人の大学院生の子供を妊娠するが、恋人はあっさり堕胎しろと言う。この人は命の重みを解っていない…ドンは大学院生と別れ大学も中退し失踪する。ワン・ダーチンは大学へやってきて、ドンが行方不明なのに能天気に遊んでいる元恋人を殴りつける。

方達(ファン・ダー)はシンセン市で成功し小さな会社の社長になっていた。そして婚約者をつれて唐山へ帰郷する。一人で暮らす母を心配して都会で一緒に暮らそうと持ち掛けるが、母は頑なに唐山を離れないと言う。天国の夫と娘が毎年還って来る場所が必要だからと…。

そして幾年かが経った年末。退役軍人の集まりに参加していたワン・ダーチンの元に、行方不明だったドンがやってきた。小学生くらいの娘を連れている。ダーチンはどれだけ心配したことかと叱りつけ、そして戻ってきたことを喜ぶ。ドンは英語教師などをしながら娘を育て、そして知り合ったカナダ人と結婚することにしたと告げる。

2008年、四川省で大規模な地震が発生する。ファン・ダーの旅行会社も比較的揺れ客や従業員は逃げ惑うが、ダーはこんな小さな揺れは心配ないし、大地震なら逃げようもないと冷静だ。
カナダで暮らすドンはテレビで四川の大地震の惨状を目の当たりにし、居てもたってもいられず帰国、四川の救援部隊に参加する。同じ頃、ダーも会社のトラック一杯に救援物資を積んで社員総出で救援に向かっていた。

がれきに足を挟まれて動けない少女。母親は必死になってがれきをどけてくれと叫ぶ。レスキュー隊が救援活動を続けるが、その時余震が起こり隊員が負傷する。隊員はすぐさま助けられ運ばれて行った。その姿を見て茫然と立ち尽くす母親。そして少女に点滴を続けているドン。母親は叫ぶ、娘の足を切ってくれと。このままでは隊員らの命も危ない、娘がこの先いくら自分を怨もうともかまわないから足を切って引っ張り出してくれと…。少女は足を切断し救出されたが母親はいつまでも泣き叫んでいた。
自分の母がかつて自分を捨てて弟を選んだことへの恨みを抱えてきたドンは、母親の想像を絶するような苦しみを今目の当たりにしたのだった…。

救援活動は果てしなく続き、食欲はないが動くためにドンは配布される食事を喉におしこめる。彼女の近くでやはり休憩していた男性二人の会話が聞こえて来た。彼らも唐山出身で唐山地震の被害者だったようだ。彼らの昔話を聞くうちに、その一人が弟ダーだと気づく。

三十数年ぶりに姉弟は再会した。ダーは姉を母の家へ連れて行く。娘の姿を見たユェンニーは膝をついて詫びどれだけ想っていたかと泣き崩れるのだった。
翌日、家族皆で父ダーチァンの墓参りに行く。ダーチァンの墓の隣にドンの墓が作られていたが、もうこれは撤去しようとダーは言う。しかしドンは、いずれは還って来る時が来るのだから父母の傍に墓があるのは良いと、そのままにしてほしいと言うのだった。彼女の墓の中にはお骨の代わりに遺留品が収められていた。それはあの地震の日に母が買って来た学習カバン、そして教科書だった…。(終)

------ここまで]

原作は張翎という人の小説「余震」(Aftershock)。原作のタイトルのように、地震そのものではなく地震のその後を描いてる。
物語は昭和の古き良き時代のようなセピア色の風景から始まる。でも10分そこらで大地震が起きて、その描写が本当にリアルで容赦ない。よくよく見直すと一部CGでできてるけど、ぱっと見全然わからないしとにかく表現が、非常に厳しい現実を突きつけられる。慈悲はない。
開始早々災害が起こって、その救出状況を描くというわけでもなくそこもあっさりと終わる。
この作品は地震の惨劇を描くのではなく、地震で引き裂かれた親子の心の葛藤とトラウマを描いた物語だからだ。
我が子の命の選択を迫られた母親、そして母親に「捨てられた」子。何十年も心に深く突き刺さっている矢じり。それを痛みと共に引き抜く物語。

期待を裏切らない本当に素晴らしい作品だけど、残念ながらこれは日本ではTV放送はされないだろうなと思う。冒頭の地震シーンがあまりにリアルで、東北の震災の記憶が未だ抜けない日本人にはツライ。そして子供が見たらトラウマになること必至。夢に出てきそう。
でも重ねて言いたいのは、この作品は地震ではなく人の心の葛藤を描いた物語。
命のかかった究極の選択を迫られた時に人は何をどう考えどう行動するのか、そして何を背負っていくのか。この辺りの描き方は「戦場のレクイエム」に通じるものがあると思う。
そしてこの監督はやっぱり、伏線の敷き方が巧妙で素晴らしい!!最初のうちの何気ない行動がきっちり後で生きて来る、無駄がない、あらゆる場面に必然が隠されてる!
あとこれはお遊び的なものかもしれないけど、王登が父母に連れられて映画館へやってくるシーン、最後の最後に映ってる映画のポスターがチャン・イーモウ(張藝謀)監督作品。どうやら「紅いコーリャン(紅高粱/1987年)」のようだ。

主演のシュイ・ファン(徐帆)はフォン・シャオガン監督の奥さんらしい。彼女がやはりすごい。そのリアリティある芝居に心わしづかみにされ序盤から最後までもう泣き通し。
そしてまぁ、その風格の時点で目立ってしまうチェン・ダオミン(陳道明)。ええお父さんすぎやしw

若い頃には理解できない気持ちを歳とってからやっとわかるというシーンが可笑しいくらいに何度も出て来る。子供が独り立ちしていくのが心配でたまらない母親の気持ちは、年老いた母の一人暮らしが心配だと思う息子の気持ちと実は同じ、ということに目から鱗が落ちる思い。まだまだ私も若かった…。


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2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
20勝15敗4引分け。



長いものに巻かれろ
兵庫県立美術館で開催されてる天野喜孝展へ行ってきました。

天野さんはゲーム「ファイナルファンタジー」のイメージイラストで有名なイラストレーター・画家。元はタツノコプロのアニメーターで、ガッチャマンとかヤッターマンとか手がけた人。
SF、ファンタジー系の小説の挿絵を多く手掛けてて、私はそっちの挿絵画家のイメージの方が強いです。

本格的な展覧会の構成になってて最初はアニメーターの頃の作品、それから小説の挿絵、ゲームのデザイン画、後半は特に大型の作品を並べてありました。
アニメーターの頃のは劇画調で、だけどドロンジョさまとか既に耽美系なのよねw

挿絵原画が私個人的には超懐かしい&感動もの。私は初期のアール・ヌーヴォーぽさの残る淡い色合いの作風の頃が好きで、その最たるものだと思うのが栗本薫のグイン・サーガ26巻「白虹」の表紙。後光が差してる女神のようなアムネリスを描いたもの。これの原画が来てたのです!きれいだった!美しい!まさに光の公女!グインの挿絵は多分天野さんがナリス贔屓なんだろうなと思うほどナリスが多かったイメージだけど、展示されてるキャラはほぼまんべんなくいましたw 筋骨隆々のグイン陛下がステキすぎる。
あと菊池秀行の"D"シリーズね。これも私は本当に初期の頃の絵が好き。なんかDが耽美系に描かれるのって小説内のキャラのイメージと違うからビミョーだなと思う。
あとは田中芳樹の「創竜伝」「アルスラーン戦記」や夢枕獏のキマイラシリーズのも数点あったかな。
海外のファンタジー「ライオンボーイ」の表紙が数点あって、天野さんが描く動物というと虎とかライオンみたいな猛獣もしくは鳥というイメージだったけど、この表紙には犬や猫にブタといったかわいらしい動物も多く描かれてて、猫が!猫が多くてしかもカワイイ!いろんな種類の猫が変なポーズというかすごく生き生きとして動きのある表情で描かれてて、これは猫飼い必見です。(°∀°)b

ゲームのデザイン画はファイナルファンタジーの最初の方はわかるけどおばちゃん最近のはさっぱりわからないw でもやっぱりここの区画が一番人が多くて大人気でした。大目玉にコウモリの羽根が生えたようなモンスターの絵が、なんかペットみたいにキュートに描かれてたのが印象的。不気味なんだけどかわいらしいっていう妙。

大型の作品としては画集「飛天」「魔天」の表紙みたいな古いのからごく最近のまで。屏風仕立ての本当に大きいものも。で、この区画のは赤、黒、金の和風の色彩が混沌と渦巻く耽美系な作風のものが多いので、なんか、なんていうか、目がチカチカするw この和でど派手な作風になってから私ちょっと引いたのよね…。

でも最後は一転して、超ポップなアクリル画が並ぶ、写真撮影OKの区画。



カワイイ!!
今はこんな作風なんだー。これは好きだなー。

なお入場券は絵柄が三種類から選べます。私はやっぱり"D"にしました。



天野喜孝展
6/27(土)~8/30(日) 兵庫県立美術館

兵庫県立美術館
駅から結構歩きます。




長いものに巻かれろ