戦國 | あさひのブログ
「戦國」(2011年 監督/金琛 主演/孫紅雷)
126分

※日本語版はまだありません。

――戦国時代。諸国の君主らは天下の覇権を手にするため伝説の兵法家・鬼谷子やその弟子・孫臏を招聘しようとやっきになって山々探していた。
魏国の戦場で孫臏は困窮した子供たちの姿を見る。彼らに食べ物を与えてほしいと軍の将士に頼み込み、その代わり戦に勝てる秘策を授けた。孫臏の策で魏軍は斉国との国境の城を落とす。城を防衛していたのは女将軍・田夕で、孫臏は彼女の美しさと強さにひと目惚れするが、戦争という凄惨な殺し合いを目の当たりにし見るに堪えかねてその場を逃げ出した。

戦場に孫臏が現れたと知り魏国も斉国もすぐさま人相書きを出して彼の行方を探させる。国境戦で無残に敗北した田夕がいち早く彼の身柄を押さえ、負けた腹いせに暴行を加えた上で斉王の前に突き出す。だが斉王は孫臏を丁重に出迎え、また彼が田夕に気があることをいち早く見抜き田夕の門客(※居候のこと)とさせるのだった――

[ここからネタバレ------
孫臏は積極的に田夕にアプローチし、彼女もだんだん心を許すようになる。魏国の大将軍・龐涓は孫臏と共に鬼谷子に学んだ兄弟子で、斉王に面会して奪った城を返す代わりに孫臏を連れて帰ることに。孫臏は兄弟子との再会に喜ぶ。田夕と別れるのは惜しかったが故郷に戻れ、さらに龐涓と同じように君主に重用されたことに単純に喜んだ。
だが龐涓の妹である魏王妃は孫臏が活躍すれば兄が用無しになると恐れ、孫臏を無理矢理連れ出し斉国へ追いやろうとする。龐涓が駆け付け事件は未遂に終わった。
しかし今度は孫臏を妬む朝臣の讒言により斉国のスパイの容疑がかけられた。それを知った龐涓は孫臏に、鬼谷子から授けられた伝説の兵法を差し出せば王の許しが得られると説得する。だが何も知らない孫臏は伝説の兵法などないと笑う。そこへ刑吏がなだれ込んできて孫臏を捕らえ、歩けないよう彼の両脚の腱を切って馬小屋に放り込んだ。

龐涓や魏王妃は孫臏を助け出し斉国へ逃がそうとあらゆる策を試みるが、当の本人が逃げることを頑なに拒むのだった。魏王妃は親族でもある田夕と連絡をとり、田夕は孫膑を助け出すために様々な作戦を考え部下に訓練を施す。
田夕はスパイの一隊を率いて魏国へ潜入、馬車に乗せてまっすぐ斉国へと逃げるがその後を龐涓の軍が追う。国境がすぐそこに見えているところで田夕の馬車は龐涓に行く手を遮られた。だが馬車に乗っていたのは孫臏の替え玉。すると田夕は龐涓の馬車を強奪し彼を乗せたまま国境へと走り出した。龐涓は国境の寸前で飛び降りる。田夕はそのまま国境の城内へ駆け込んでいった。実はその馬車の下に孫臏は潜り込んでいたのだ。

孫臏を得た斉王は魏王の非道をなじり龐涓を槍玉に上げて魏国を攻めるべしと檄を飛ばす。本当は龐涓が孫臏を助けてくれたのだと知っている田夕は心を痛める。孫臏は戦争に利用されることを嫌い食べることを拒みついには浴槽で入水自殺を図った。その時、未曽有の大地震が斉都を襲う。孫臏は幸か不幸かまた生きのびてしまった。

魏国は趙国を攻めた。斉国は趙国の救援に出ることに。孫臏が兵を率いていくことに決まる。その出発も間近と言う時に孫臏は刺客に襲われたが田夕によって助けられた。
出発前夜、田夕は自分の鎖帷子を孫臏に着せる。彼女はもう戦には出ない。彼女は斉王の后となることが決まっていたのだ…。

斉軍が趙を救いにくるかと思いきや魏都へ向かっていると知った龐涓は急ぎ都へ向かう。斉軍は龐涓の軍が戻って来たと知るや否や一目散に逃げて行った。龐涓は後を追う。
雪の中進軍を続け、もう日が暮れようとする頃馬陵道にさしかかった。

作戦では孫臏はそろそろ馬陵道にいる頃…斉王は后となった田夕に今から孫臏の元へ行けと言う。斉王は最初から彼女の気持ちをわかっており孫臏と娶せるつもりだったのだ。
険しい谷である馬陵道で斉軍に包囲された魏軍。孫臏は投降しろと呼びかける。龐涓は部下や兵士らを救うため投降を選ぶ。孫臏は安堵するが、しかし田夕の父である田将軍は投降した魏軍に向けて投石を再開した!孫臏は眼を剥く。
…翌朝、馬陵道には動かなくなった魏軍兵士が死屍累々と横たわっていた。この戦を止められると思った自分が馬鹿だった…絶望した孫臏は谷底へ身を投げた。
馬陵道に駆けつけた田夕の目の前に孫臏は落ちてきた。田夕の腕の中で孫臏は息を引き取った。(終)
------ここまで]
※「斉王」と表記している人物は字幕では「王」と表記されている場面もあるが、臣下らが「君上」と呼んでいる事から正確には「斉君主」だと思われます。
※中国語で見たので内容は間違っている可能性があります。


中井貴一がカッコイイーー!!キャーー!!(ノ≧∇≦)ノ

「孫子の兵法」で有名な軍師・孫臏と斉国の将軍の娘のラブストーリーというトンデモなエンタメ映画。正史からはかけ離れてるので歴史好きからは批難轟々の内容になってるけど、これが結構笑えて面白かった。まったく冴えないおっさんと美女の恋愛っていう設定が、純愛ものでもなぜかおかしく感じる。喩えれば「101回目のプロポーズ」

正史からはかけ離れてるけど正史を知らないとおそらく話の展開がよくわからないだろうし、中国人向けの言わば歴史パロディもの。一応孫臏が主人公だけど、後世に孫子の策だとされていることも実は周囲の人間が企んだことだったのだという設定で、だから本作の孫臏って名声ある割に実力はない臆病なおっさん状態。まぁ過度の名声に振り回された悲劇の人物という風にも捉えられるが。
で、実際に策を立てる人物の一人・龐涓が主人公並みに活躍し演じる俳優さんも明らかに孫臏より見た目格好良いっていう、ねぇ…。

しかし!孫臏を演じるスン・ホンレイ(孫紅雷)は見た目こそパッとしないけどすんごく真に迫ったお芝居で、序盤のコミカルなキャラクターから終盤のシリアスなキャラまで見事に演じ切ってて、格好悪いのにしっかり感情移入できる。(ただラブストーリーとしてはどうしても、画的に笑ってしまうのよゴメン。)
龐涓役のフランシス・ン(呉鎮宇)は時代劇顔かつ時代劇らしい手堅い芝居で主人公を喰う勢いだし、ヒロイン役のジン・ティエン(景甜)は美しいだけでなくアクションがとっても素晴らしい!短期間集中的に練習させて殺陣を演じさせることはよくあるけど多分彼女元々武術か体操やってるんじゃないかな、非常に鮮やかな動きで序盤から魅了する。
物語はチープエンターテイメントに徹してるけど、キャストは実力派が多くて飽きずに最後まで楽しめた。
中井貴一は斉王を演ってて、気品あふれる王様の衣装が超似合う!超カッコイイ!中井貴一ファンは是非。


YOUKU
広告さえ見れば無料。