
キモカワイイ、シュールなポスターがインパクト大。

建物の上にはなんか乗ってるし。
ポスターにもなっているヒエロニムス・ボス工房の「トゥヌグダルスの幻視」に始まり、彼の影響を受けた多くの作家の作品が並びます。おとぎばなしと言うか絵本のような、しかも「地獄」みたいな怖い系の絵本のような、写実的であり幻想的でもある油彩やエッチング。常に人や人でないようなものが戦い合い傷ついている絵でグロテスクだけど、人でないもの(動物だったり想像上の生き物だったり)が妙にファニーに見えたり…とても寓話的に感じます。神と悪魔、賢者と愚者が描かれているものがほとんどで、昔は字が読めない人も多かったろうけど、この絵を見るだけで悪い事をすれば天罰が下るということがわかるような訓話的なものを感じます。
一枚の絵の中に多くの人や場面が描かれていて隅々まで注意して見る必要があります。ひとつの作品にひとつの訓話ではなく、数多くの訓話を凝縮して描いてあるので、日本のあの地獄絵図にすごく似通ったものを感じました。
この展示は幻想的なものばかりを集めているわけではなくベルギーでの絵画の流行や歴史を追ったもので、ミケランジェロっぽい作風の宗教画(?)や風景画も。フェリシアン・ロップスのダークな骸骨を描いた一連の作品が、すごく現代的だなと感じました。SFかファンタジー小説の挿絵みたい!
有名どころでマグリットやデルヴォーの作品も各10点ほど。終盤にはなかなかに攻めた現代作品も多く。マルセル・ブロータールスの「猫へのインタビュー」は、小部屋にスピーカーが置いてあり、作家が猫に一方的に話しかけている音声(猫はひたすらニャーニャー鳴いてる)が延々流れてる…(´Д`;)
ウィム・デルヴォワの「プレッツェル」と題された立体作品は、その名の通りお菓子のプレッツェルのようにぐるぐるっとまるめられた巨大な黒い鉄の棒、よく見るとそれは磔にされたキリスト像を引き延ばしたものでできてる。わかった瞬間ゾッとしつつも長く伸びたへんてこな顔にプッと吹いてしまったり…グロテスクとユーモアの見事な融合。

ミュージアムショップではベルギーチョコやワッフルなどの食品も販売。
クッキーと、王室御用達というコーヒーを買いました(^∇^)v
ベルギー奇想の系譜展
5/20(土)-7/9(日) 兵庫県立美術館
兵庫県立美術館
阪神岩屋駅から海へ向かって、けっこう歩きます。