グレートウォール | あさひのブログ
チャン・イーモウ(張藝謀)監督最新作、古代中国を舞台にしたアクションファンタジー。

「グレートウォール」(2016年 原題「長城/The Great Wall」 監督/チャン・イーモウ 主演/マット・デイモン)
103分
グレートウォール ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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――争いの絶えない西洋諸国。はるか東の帝国には少量で大爆発を起こし敵に大打撃を与えられるという兵器"ブラックパウダー(黒色火薬)"があるといい、諸国はその兵器を求めて東帝国へ人を遣る…傭兵ウィリアムもその一人だった。だが帝国に辿りつく前に砂漠の馬賊(野盗)に襲われ仲間は散り散りに。さらに野営中に得体のしれない化け物に襲われ、なんとか撃退したものの生き残ったのはウィリアムとトバールの二人だけだった。
東帝国の防御壁(長城)にたどり着いた二人。城には驚くほどの大軍勢が完全武装で待ち構えており、二人は即刻捕えられ将軍らの前に引き出される。副将の女将軍リンは二人がブラックパウダーを狙う西洋のスパイだとして処刑しようとするが、その時敵襲来の報せ。にわかに慌ただしくなり帝国兵士らは次々と応戦の準備へ。ウィリアムらは牢屋に収容している時間がないため拘束されたまま長城の前線へ連れていかれた。そして長城へ襲い掛かって来たのは、ウィリアムが先日襲われたあの得体の知れない化け物、タオティエ(饕餮)の群れだった…!――

[ここからネタバレ--------
大地を覆うほどの大軍で人をはるかに凌駕する身体能力を有する化け物タオティエの攻撃に対し、帝国の軍勢はあらゆる手段で防戦し立ち向かっている。だがついに一匹のタオティエが城壁を登って侵入した!次々と帝国兵士を殺害していく…ウィリアムとトバールは西洋人バラードの助けで拘束を解かれ、襲い掛かって来るタオティエを間一髪で倒した。その時、タオティエの女王が発する合図で一斉にタオティエらは退いて行った。

タオティエを倒したウィリアムらは一転して客として迎えられた。あの化け物は60年ごとに帝国に攻めて来るらしい。しかもただの獣ではなく明らかに知能があり、女王の指令で軍隊のごとく動いている。タオティエは必ずまたやってくる。やはりブラックパウダー目当てでやってきて捕まったというバラードは、その襲撃に乗じて三人で脱出しようともちかけてきた。
軍事会議では、どうやら磁鉱石がタオティエの女王が発する指令を妨害する力があるらしいとわかる。確証をつかむため次の襲撃時になんとかしてタオティエを生け捕りにしようという事になる。
そしてタオティエが襲来。バラードとトバールは逃げようと言うがウィリアムはタオティエを生け捕りにしようと奮闘するリン将軍を見かねて助けに入る。なんとか城を防衛し一匹のタオティエを生け捕りにすることにも成功。磁鉱石を近づけると果たしてタオティエはおとなしくなった。タオティエは磁鉱石と共に帝国都へと搬送されて行った。

その夜、西塔の異変が伝えられシャオ大将軍とリン将軍がかけつけると、一匹のタオティエが長城に侵入していた。激闘の末シャオ大将軍が仕留めたが重傷を負い、指揮をリン将軍に託して帰らぬ人となった。
タオティエと戦おうとするウィリアムを説得しきれないと諦めたバラードとトバールは二人だけで帝国を抜け出すことに。かねてからの計画通り将軍らの留守を狙って武器庫の扉を壊しブラックパウダーを盗み出し馬で逃亡。残されたウィリアムは共謀の疑いですぐに捕えられた。
まんまと逃げおおせたバラードはトバールを騙して置いてけぼりにし火薬を独り占めにするが、馬賊に襲われ火薬が大爆発する。

リン将軍の元に衝撃の報告が。なんとタオティエが城を襲撃に来ていたのは陽動で、ひそかに地下に穴を掘って長城を通り抜けるトンネルが作られていたのだ!すでにタオティエらは都へ向かった後。今から馬で追っても間に合わない、リン将軍らは気球に乗って都へ向かう。すでに勝ち目のない戦い…リン将軍はウィリアムを釈放したが、ウィリアムはそれでも果敢に立ち向かうリン将軍の後を追って気球に乗り込む。

都はすでにタオティエの群れに襲われていた。空から宮殿へ降り立ったリン将軍らは、宮殿の地下に生け捕りにしたタオティエがいると知り、それをおとりにしてタオティエの女王を倒す作戦に。このタオティエを解放すれば必ず女王の元へ戻るはず。その体に黒色火薬をくくりつけ、女王の元へ戻ったところに火を放って爆発させるのだ…!
リン将軍、ワン軍師、ウィリアムは磁鉱石を使って敵を避けつつおとりのタオティエを放ち、急ぎ都の高塔へ登る。おとりが女王の元へ戻ったのを確認し高所から火矢で女王を狙う。だが女王を取り囲むガードのタオティエに阻まれ火薬に着火しない。これが最後のチャンス…ウィリアムはリン将軍の槍に火種をつけ、女王にむかって思い切り投げつけた。槍に付いていた磁鉱石がガードの動きを停め、火種が火薬に着火、大爆発を起こした。タオティエの動きはぴたりと止んだ…。

長城の牢屋に拘束されていたトバールの元へウィリアムがやってきた。英雄になった今自分を笑いに来たのかとトバールは問うが、ウィリアムは皇帝に今回の褒美としてトバールを釈放してもらうよう頼んだのだと答える。
ウィリアムはリン将軍に別れを告げ、トバールと共に西へと帰って行った。(終)
-------ここまで]

うーーん、これ中国人が作ったってのがすごいな。
目線がすごく欧米。中国やアジアのこと知らないほうが純粋に楽しめる作品です。というのは、"なんちゃって感"満載なので。なんちゃって和風(例:着物なのにハイヒール)が日本人からするとイラッとするように、全編にわたってなんちゃって中華なので中国人にとってはツッコミ所満載でしょう。アジアをエキゾチックでミステリアスな国だと認識してる人に向けたファンタジー。つまりとっても欧米人向け。

前情報からアニメ的な物語だろうと予想はしてたけど、むしろゲーム的かな。シナリオのクサさ単純さとか主人公だけ異様に強いとかヒロインもばりばり戦うとか、ね。
テーマは友情というか信頼というかそんなところで、作品の半分くらいはCGでエンタメとしてよくできてるので10代の男の子におすすめ。ラブ要素はあまりないので女の子はつまんないと思いますよ。まぁでも主演のマット・デイモン普通に男らしくてかっこいいし東洋人キャストでは軍師役のアンディ・ラウ(劉徳華)がオイシイ。彼らのファンの方はどうぞ。ぶっちゃけ東洋人キャストはヒロイン役のジン・ティエン(景甜)以外は一瞬出て来て一瞬でいなくなる。けっこうすごい配役なのに使い方がモッタイナイ。CG満載の集団戦シーンが多いから名優がその実力を発揮する時間がないのよね…。(;^_^A

本作は英語を基本としていて、東帝国人の台詞には英語字幕がつけられてる格好。がっつりとした会話は西洋人と英語を話せるリン将軍、ワン軍師くらいしかしてないのでもう普通に洋画です、アジア映画っぽさはありません。なんで西洋の公用語がイングランド語やねんってツッコミつつ…。
あ、あともう一つツッコミたかったのが、瀕死のシャオ将軍の最期の命令に対しリン将軍が「将軍放心。(直訳:将軍、ご安心ください。意訳:かしこまりました。)」って答えたのを「将軍、どうぞ安らかに。」って訳してるのはヒドくねー?まだ死んでねーよッ!!(;´Д`)ノ



長いものに巻かれろ