新宮晋展 | あさひのブログ
兵庫県立美術館の「新宮晋の宇宙船」展へ行ってきました。

新宮氏は関西出身の立体造形家。なんて言うのか、風車?動くモニュメント?を作っておられる方です。公園とか、大きな公共施設や大型ショッピングモールの吹き抜けにありそうな、風でゆらゆら揺れるようなモニュメント。ぱっと見そんな感じでそんなイメージで行ってみたのですが、思いのほか面白かったです。


入口に作品の一つである特別展示「風の門」。ゆらゆらくるくる常に動いています。電気的な動力は一切なく、モニュメントの平面が受ける風の力のみで動いてます。

展示作品は大きく二つに分けられ、風力によって動くものと、重力(水の重さ)によって動くもの。風力によるものは館内のエアコン(または何も無し?)、人の出入りによる空気の流れや白熱電球の熱による上昇気流によってゆらゆらくるくると。水を使用しているものは言ってみれば水車。水道管から少しずつ流れて来る水や、雨を模したシャワーを受けて、金属モニュメントがゆっくりと、時に速く、思いもしない動きを見せます。

基本的な造りとしては動力を受ける部分(平面部)と、そこに繋がっているおもり部分、その二つの重さがおそらく均等になるように支点が設定され、その支点は可能な限り摩擦を減らしてほんの小さな力によっても回転できるように。そんな「やじろべえ」がいくつもいくつも組み合わさって、簡単には想像のつかない動きを見せるのです。一見止まっちゃうのかなと思わせといてやっぱり止まらなかったり、さっきまで激しく回転してたのにスッと動きが落ち着いたりと、ずーっと見ていられる。これ動きはループしないんじゃないかな。
さらに展示室内では光の演出も加わり、ステンレス製のモニュメントに当てられた光が反射し室内を照らし出すその光の形の変化にも注目。ゆらゆら揺れる水面の光を背景に太い帯のように映る光の平行線は、なるほど確かに星の海を航行する宇宙艦隊のようにも見えます。


一部の作品は撮影可能となってます。これはモニュメントの原型となる模型。


階段の吹き抜けには雲海を逆さに見るようなモニュメント。

単純に動きが面白いし物心つく前の赤ちゃんの気分になっていつまでもいつまでも見ていられます。(ソファも各所に設置されてます。)
加えてこの幾何学的な美しさ。重なっても決してぶつからない計算し尽くされた造形美。からくり好き、物理学(力学)好きに強くオススメします。
あ、殆どの展示作品が天井からつるされているので首が痛くなるのを覚悟して行ってくださいw


出品リスト掲載のスケッチ。ぜひ実物と見比べてください。


風と水の彫刻家 新宮晋の宇宙船
3/18(土)-5/7(日) 兵庫県立美術館

兵庫県立美術館
阪神岩屋駅から海へ向かって、けっこう歩きます。



長いものに巻かれろ