ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
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[第九集]
蘇秦は斉王に、田文の軍が秦に勝てばまたもや田文の名声が上がるばかりだと言う。そしてまず宋国を攻め取るべきだと進言する。田文には少しの兵を与えて秦に向かわせ、その間に宋国を攻め取る。そうすれば国民は王の力に敬服し、その後秦に勝ってもその功は田文のものではなく王のものになるだろう。
秦では、未だに居座り続ける前楚王を持て余していた。楚に対する切り札どころか目の上のたんこぶだ。
彼の実娘である秦王后が息子を連れて会いに来た。久しぶりに娘に会えて喜ぶ前楚王だが、楚王・芈横(ビ・オウ)が病だと知らされるとまっ蒼になり今すぐ帰ると言い出した。だが娘の話では宣太后が一転して解放しないと言っているらしい。前楚王は身の回りの世話をしてくれている芈老宦(ビろうかん※「歳のいった宦官のビ氏」の意)に頼んでその夜こっそり館を脱出した。…だがこれは全て前楚王を帰らせるための魏冉(ギ・ゼン)の策。楚には前王が脱出するので国境まで迎えにくるようにと王后の名で連絡した。
前楚王がやっと解放されると知ってすぐにでも迎えに行こうという 芈原(ビ・ゲン)に、楚王はなぜか許可を出さない。やっと楚国境にたどり着いた前楚王だが、関所は門を固く閉ざすのだった。仕方なく趙国へと向かう。趙王は身分の証として差し出された和氏の璧を見て前楚王だと気付くが、秦から逃げてきたのを匿っては秦に睨まれる、気づかなかった事にして追い出すことに。前楚王は今度は魏国へ向かった。魏国ではまさに田文が魏王、韓王と合従の会議を行っていた。田文は秦に打撃を与えるいいチャンスだと、前楚王を秦へ強制送還する。
楚へ帰ったと思っていた前王が秦に戻ってきたと聞いて宣太后は仰天する。前楚王は長旅で病が悪化し見るも哀れな姿に。そして間もなく息を引き取った。宣太后の命でその亡骸は丁重に楚国へと送り返された。
前楚王がついに帰国叶わず秦で亡くなったと聞いたビ原は、不孝極まりない、世も末だと楚王や子蘭公子を大声で罵る。怒った楚王はついにビ原を都から追い出すのだった。
田文が率いる斉・魏・韓の連合軍が函谷関へと向かう。その背後では斉の主力を率いた蘇秦が宋国へと向かっていた。
三国連合軍は函谷関へ猛攻撃を仕掛け、ついに関を破る。秦の国土はついに敵の手に落ちてしまったのだ。「国を守るということは、簡単な事じゃないのよ」「皆が心をひとつにすれば、成せないことはない」…母や亡くなった叔父・嬴疾(エイ・シツ)の言葉が脳裏に響く。嬴稷(エイ・ショク)は己の無能さを知り、ついに母と魏ゼンの前に膝をつき、助けてほしいと頭を下げる。そして魏ゼンを丞相に任命し国印を託すのだった。
[第十集]
魏ゼンは函谷関で戦況を確認する。戦が長引けばこれを機とみて他国も秦へ群がって来る可能性がある、早急な対応が必要だ。魏ゼンはかき集めてきた兵士を魏韓の国境へ向かわせる。そこから国都を攻める様子を見せるのだ。魏韓は慌てて兵を退き救援に向かうだろう。
函谷関で劣勢のはずの秦軍が韓と魏の国都へ向かってきているとの報告を受けた韓王は慌てて魏王と協議しに行く。魏国では魏ゼンが王に面会し、戦を続けるか講和するかと迫っていた。三者が集い、魏王と韓王は函谷関を落とした勢いでこのまま秦の都も攻め取るぞと言うが、魏ゼンは余裕の表情を見せ、秦王は函谷関なんてちっぽけな関にしがみつくつもりはない、秦が取るのは魏韓の国都だ、とはったりを効かせる。両王が不安にかられた様子を見計らって、魏ゼンはもし函谷関から兵を引いたら秦王は城を一つずつ譲る用意があるといって、証文と国印を見せつける。
宋国を攻撃する蘇秦、あと少しで落とせるという時に突然撤兵の命令が下る。なんでも隙を突いて燕国が攻めてきたというのだ。
国境の河をはさんで斉燕両軍は対峙していた。斉王の軍幕へ入った蘇秦を、兵士らは剣を抜いて取り囲む。やはりお前は燕のスパイだったのかと罵る斉王に蘇秦は必死に釈明し、燕を返り討ちにして被害額の10倍の賠償金をふんだくってみせると約束する。
斉軍の大部分を率いていた蘇秦が戻ったことで燕国は劣勢に追いやられ大敗。
一方魏韓は約束の城を手に入れると函谷関から撤兵し、残された斉国だけで勝てるわけもなくついに撤退した。
燕王の元に蘇秦が現れる。彼が生きていたことを喜ぶ燕王だが、蘇秦はなぜ斉に攻め入ったのか、もう少し辛抱できなかったのかと怒る。どうやら周囲が蘇秦は裏切り者だと囁いたことで燕王の気持ちが揺らいでしまったようだ。斉を落とすための周到な計画は全て白紙に還ってしまった。信用してもらえなければ仕えることはできないと蘇秦は怒って立ち去っていった。
函谷関の危機を乗り越えたエイ・ショクはその後は母と叔父と協議を重ね国力と英気を蓄えた後、先王の悲願でもある天下獲りへと動き出す。白起を大将軍とした軍で東進し、韓魏の城を次々と落とした。
趙国は中山国を併合し魏・韓がその傘下に加わり、戦国の世は秦・趙・斉の三すくみという新たな局面を迎えていた。
ある日斉王の元へ秦宰相・魏ゼンがやってくる。多くの国が「王」を名乗る中、真の実力者たる秦と斉は「帝」を名乗ろうではないかと持ち掛ける。秦の西帝と斉の東帝が天下を治めるのだ!その檄に感じ入った斉王は快諾しお互いの協力を約束、その証として斉国の宰相に秦臣である韓聶を任命する。


-秦国-
[A] 嬴稷(エイ・ショク)
秦国王。母・宣太后と叔父・魏ゼンに朝廷を牛耳られることに反発している。
[B] 宣太后
王太后。元々は楚国の公族出身。
[C] 魏冉(ギ・ゼン)
大将軍。宣太后の異父弟。穣候とも呼ばれる。
[D] 前楚王
軟禁は解かれているのだが故国のために敢えて居座っている。
-楚国-
[E] 芈横(ビ・オウ)
新楚王。
[F] 芈原(ビ・ゲン)
左徒。反秦派。王国に対する思い入れが強すぎて大臣らに疎まれている。別名・屈原。
[G] 子蘭
王弟。親秦派。秦との交渉役となっている。
-斉国-
[H] 斉王
薛公が自分よりも人望を集めていることに嫉妬している。
[I] 田文
帰国後再び宰相を任される。薛公とも呼ばれる。別名・孟嘗君。
[J] 蘇秦
宰相。燕国出身。田文を追い出そうとしているようだが…。
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本編始まってからどうも悪役ぽく感じられる魏ゼンは別に悪い人じゃないんだよ、吹き替えがやたら悪っぽいだけで!
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