ワンロード | あさひのブログ
国立民族学博物館で開催中の企画展「ワンロード-現代アボリジニ・アートの世界」を見てきました。


オーストラリア先住民であるアボリジニの伝統的な絵画模様を受け継ぐ現代のアーティストの作品を展示。
広大な砂漠を、家畜を連れて行き来した「キャニング牛追いルート」と呼ばれる一本道(ワンロード)。彼らの絵画はこの道を行く長い長い旅において最も大切な水源の位置を記した地図を起源とするようです。そして水源と共にある自らの生活、自らの家族、故郷の姿を記憶として一枚の布におさめたものがこれらの絵画であり、人生そのものを描き出しているとも言えるのでしょう。


(展示場内は撮影禁止なので入口遠景です。)

とはいえ、非常に抽象的なのでよほど好きでなければ素人にはそこまで見出すのは到底ムリなわけで…。
客観的に眺めてみると、やはり特徴的なのはほぼ全て点々で描かれているこの手法。以前TVでアボリジニアートを描いているところを見た事ありますが、この点々をちゃっちゃっちゃっと打つわけではなく、一個一個丁寧に丸を描くように打ってるので、これ完成するの相当時間かかるなーと驚いたものです。もちろん下書きも何も無く、修正の効かない派手な彩色の小さな点を打っていく時にもう全体像が見えているのかと思うとやはり凄い。

この派手な色の組み合わせは好きずきあるかもしれないけど、私は単色もしくは数色だけ使用したものに惹かれました。
点が繰り返されると線になり、その点でできた線が波打ち円を浮かび上がらせる…円は連なり等高線のような規則性ある姿を作り出す…見てて何かおもしろいな、きれいだなと思う作品は点から始まるリズムみたいなものを感じます。何かが繰り返されると規則が生まれ、それが心地いい。彼らの一本道を行く日々の繰り返しも、そんな感じだったのかもしれません。


ワンロード-現代アボリジニ・アートの世界
6/9(木)-7/19(火) 国立民族学博物館 企画展示場

国立民族学博物館
万博記念公園内。駅からは相当歩きます。