中国語でドラマを見る-大明按察使 #6 | あさひのブログ
「大明按察使(全30話)」のあらすじ。
ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。

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[第十五集]
周新の妻が様子を見に杭城へやってくる。思琪は周新に奥さんがいたことがちょっぴりショックだ(いや普通に考えたらいるだろうよ!!)。そんな彼女の元に余人傑がやってきて、段無量の事件の現場に残されていたかんざしを手渡す。そしてこの事件を手伝ってほしいと容疑者の人相書きを見せる。思琪は一捕頭がエリート推官のお役に立てることはないと言って断ろうとするが、彼が段無極から剣を突きつけられ脅されたと知ると、折を見て周新に事件の事を相談してみると答えるのだった。

呉知府は自分の将来のためにも周新とは懇意になっておきたい。そこで周新の妻に贈り物を持って行くが彼女は頑として受け取らない。呉知府の愛人の阿瑶は周新がアヒル料理が好きだと聞いて偶然を装ってアヒルを周夫人に渡すが、周新はこれもやはり賄賂になるからといって「呉知府のアヒルが按察使司に迷い込んでました」と書いた紙と一緒にアヒルを門扉に吊り下げる。

城下の劇場に人気俳優の蕭長生が出演すると知った阿瑶は周夫人を誘う。そして周新は呉知府と話し込んでいて帰ってこないからと半ば強引に劇場へ連れて行く。一方、呉知府の長話に捕まっていた周新は妻が阿瑶と芝居へ行ったと聞かされ嵌められたと怒るが、呉知府はお席代を各自で持てば賄賂でも何でもないと言い、周新もしぶしぶ納得。二人は劇場へ行き夫人らと合流する。周新の事が気になる思琪も劇場へ。さらに思琪の事が気になる余人傑も彼女を追って劇場へやってきていた。
いよいよ蕭長生主演の「宝剣記」が始まる。夫人も阿瑶も大喜びで歓声を上げるが、芝居に全く興味がない周新は居眠りし出す。

[第十六集]
蕭長生は芝居のハイライトで胸を押さえてまっすぐ仰向けに倒れた。皆は喝采を送るがいつまでたっても起きない。なんと蕭長生は死んでいた!場内は騒然となる。

舞台裏に運ばれた蕭長生は口から血を流していた。寝ていた周新には事情がわからない。なんでも蕭長生は体を真っ直ぐにして倒れる僵尸跌(ジァンシーディエ/きょうしてつ)を行った後死んだという。倒れた時に後頭部を打ったのではないかと疑う周新だが、劇団のマネジャーは、蕭長生はもう何百回も「宝剣記」を演じており、安全に倒れる技術を身に着けているのでそれは有り得ないと言う。周夫人は都で彼の芝居を何度も見ているが、今日の彼はちょっと顔色がよくないように見えたと言う。

どうやら蕭長生はヒ素中毒のようだ。誰かが彼にヒ素を飲ませたに違いない。(ちょっと待って!最初の花婿事件と矛盾しない?ひどい嘔吐なかったけど!)蕭長生は普段から出演前は一切食事を摂らないらしいが、今日に限っては客からの差し入れを一口食べたということがわかる。
すぐに劇場に保管されている差し入れの数々を調べる。するとある箱に納められた菓子は明らかに一個減っていた。差し入れ人を見るとそれは呉知府となっている。[ここからネタバレ------呉知府は仰天し阿瑶の仕業だと必死に釈明する。周新は公人が民間の一俳優に豪華な差し入れをするばかりか毒殺するなどもっての外だと激怒するが、菓子を鶏に与えてみたところ異変はない。菓子に毒は入っていないようだ。

蕭長生が最後に摂った食事にヒ素が入ってるとして、そんなに長く毒に耐えられるわけがない。食事を摂ってなければ飲み物だ。周新は湯呑や急須(※中国の人は急須から直接茶をのむことがあるようだ)を調べさせるが、なんと蕭長生は水や茶を飲まないので彼の湯呑はないらしい。喉が渇いた時はどうするのだ?蕭長生の拾い子で気に入りの小姓である小宝に尋ねた所、喉が渇いた時はお酒を飲んでいると言う。小宝が握りしめている急須にその酒が入っているらしい。中の酒に銀の匙を浸けてみると匙は黒く変色した…毒だ。
------ここまで]

[第十七集]
[ここからネタバレ------周新はさらに詳しく、蕭長生がいつどのくらいこの酒を飲むのか問う。小宝はジァンシーディエのような大技を見せる一幕の前には気合を入れるために三口くらい飲んでいると答える。つまりはこの「宝剣記」の上演の直前に酒に毒が盛られたということだ。そこへ余人傑がやってきて、舞台袖の階段の横に落ちていた細くて短い棒を見せる。
周新は再度小宝に当時の様子を詳しく尋ねる。小宝は酒の急須を肌身離さず持っていたが、あの夜何かに蹴つまづいて落としそうになったと。その時彼を助けてくれたのは、暗くて誰かは分からなかったが髪が長かったので女性だと思うと答える。
------ここまで]それを聞いた周新は謎が解けたと言い、当時の様子を再現させる。劇団員達に「宝剣記」の準備をさせ、蕭長生が演じる林冲役には…呉知府が指名された。普段通りの「宝剣記」が始まり、見よう見まねで林冲を演じる呉知府の姿に劇団員も思わず笑ってしまう。周新は舞台袖をじっと観察しており、葦の箒で掃除をする雑用係の女に目をつける。[ここからネタバレ------役者は皆髪をまとめ上げているのに彼女だけがざんばら髪だ。顔に大きな傷のあるその女は阿杏という名で、上演中は舞台裏の掃除をしているという。周新は彼女がわざと階段の前に箱を置いて小宝を転ばせ、助けるふりをして彼の持つ急須の口から細い葦に詰めたヒ素を混ぜ込んだのだろうと追及する。

阿杏は実は小杏仙という名の有名な女優だった。蕭長生と共演しいつしか恋仲となり彼の子を身ごもったが、舞台に立たなくなると次第に会う機会も減って行き、そして棄てられた。彼女は蘇州の衙門に訴えたが、当時衙長をしていた呉知府は彼女が蕭長生の妻だと思い込んでいる熱狂的なファンだろうと判断し、名誉棄損の罪で島流しにした。10年前のその話を聞いて呉知府は真っ青になる。まさかあの時の女だとは…。彼女は顔に大きな傷を負い、生んだ子供は取り上げられどうなったかわからない。刑期を終えて戻って来た彼女はただ蕭長生への復讐だけを考えて彼の劇団に雑用係として入り、ひたすら機会がやって来るのを待っていたのだ。
------ここまで]

[第十八集]
[ここからネタバレ------だがその話を聞いた小宝は阿杏をお母さんと呼んで抱き着く。彼は蕭長生から聞かされていた、自分が小杏仙の子だということを。我が子が生きていたと知り阿杏は小宝を抱きしめる。だがすぐに吐血した。彼女はつい先ほど自分で毒を飲んでいたのだ。

阿杏の最後の望みで彼女は蕭長生と一緒に葬られた。小宝は今後も劇団で育てられることになり、一行は杭城を去って行った。
------ここまで]

妻が都へ帰るのを見送る周新。そこへ段無極が馬車で乗り付けて来た。
彼の上司・紀綱の妻と周夫人は姉妹だ。段無極は上司の妻への贈り物を周夫人に持って行ってほしいと言い、都まで自分の馬車に乗って行くように勧める。周夫人は腰痛を理由にやはり水路で帰るといってそそくさと立ち去った。
段無極の真意は弟の事件を周新に捜査してもらうことだった。だが周新は彼に思琪らの一味が残して行った段兄弟の悪事を書き連ねた報告書を渡す。段無極は一部の人間が悪意を持って書いた嘘だと笑うが、周新はこの内容が本当であれば職務を全うするため段無極を逮捕するだろうと告げるのだった。



[A] 周新
浙江の按察使。"鉄面御史"の異名を持つ敏腕監察官。
[B] 小榔頭
周新に仕える小姓。
[C] 周夫人
周新の妻。父は都の一品の官僚・梁御史。[犯人度☆☆☆☆☆ どこから見ても善人。]
[D] 思琪
男装の麗人。捕頭(警察官の隊長)として周新の下で働いているが実は段無量殺害犯の一人。
[E] 余人傑
杭城の衙門の推官。段無量が殺害された事件を担当している。思琪の事がいろんな意味で気になっている。
[F] 段無極
杭州の錦衣衛千戸(隊長。官位は五品)。その強硬な手口で杭城の実質的な支配者として君臨している。弟の無量を殺した犯人を捜している。
[G] 呉知府
杭州の知府。庶民派な官吏で根は良い人なのである。
[H] 阿瑶
呉知府の愛人。[犯人度★☆☆☆☆ 美人だけど単純すぎ。コメディ要員か。]
[I] 蕭長生
京劇の人気俳優。「宝剣記」で勇ましい将軍を演じる。[犯人度☆☆☆☆☆ 出てきて早々死んだ。]
[J] 小宝
蕭長生が拾ったみなし子。小姓としていつも側に置いている。[犯人度★★★☆☆ 怪しいけどこんな幼子を犯人にするなんてないよなぁ。]
[K] 阿杏
劇団の雑用をしている女。[犯人度★★★★★ 美女だしいわくありげな傷あるし。]

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これは二時間ドラマ風の、ちゃんとしたオチのベタなミステリになってた。コミカルな雰囲気もありつつで軽く観れるし、良かった。

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