ドラマでお勉強-大秦帝国之縦横(第二部) #5 | あさひのブログ
「大秦帝国之縦横」第九集26分あたりから。
再び萱蘇客棧。蘇萱はちょっと離れた所に座っている。

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張儀:そんな遠くに座ったら、どうやって話すんだよ。
蘇萱:あたし耳はよく聞こえるわ。
張儀:おれはある悩みがあるんだ、それでおねえさんに相談したいと思って来たんだよ。おれが何か悪い事をしたなら許してくれよー。
蘇萱:あんたのその犬みたいにへり下る態度、よく陛下は不快に思わないわね。
張儀:何は無くともおれは相国だぞ、君はもうちょっと上品に話せないのか。
蘇萱:ああそう。相国さま、どのようなお困りごとでいらっしゃいましたの。わたくし蘇萱がもしお力になれるのでしたらご協力いたしますわ…ちょっと何するの!?
張儀:誰かに聞かれたら困る。
蘇萱:誰もいないわよ。
張儀:おれは自縄自縛に陥って、どうすればいいんだか。
蘇萱:意味わかんない。
張儀:教えてくれ、ある女性が、恋心もなく不本意にも秦国に嫁いできた。ところが夫は彼女にまったく見向きもしない(※)。どうすればいいだろう?
蘇萱:それって!?
張儀:シーーッ!
蘇萱:…それは国事よ。あたしは力になれないわ。
張儀:助けてくれよ。
蘇萱:張儀、あなた秦国の重臣なら当然知ってるでしょ、陛下の夜伽の事に干渉するのは重罪よ。
張儀:わかってる。頼むから教えてくれないか、どうしたらいいか。
蘇萱:できることはもうないわ。この事に関わらずに、手を引くことね。
張儀:でも忍びないんだ。
蘇萱:美人だから忍びないのね。
張儀:なんで美人だって知ってるんだ。
蘇萱:美人じゃなかったら忍びないなんて思わないんでしょ。
張儀:違うよ、そういうことじゃない、約束したのに彼女を傷つけることになる。
蘇萱:あんた私が言いふらすかもって思わないの?
張儀:思わんよ。おれが秦に来て最初に見たのはこの憂いを忘れさせてくれる萱蘇客棧、
最初に会ったのは親身になってくれる蘇萱ちゃんだ。
蘇萱:あらまぁ、この広いシェンヤン城で、一時でも国を任されてる相国さまともあろう人が、まだ親身になって話せる人が一人もいないとはね。
張儀:それで君になら話せると思ったんだよ。
蘇萱:へぇぇ!この親身にどうこういう話をあたし言いふらして、道行く人みんなに相国さまが軽薄な人だって知らしめてやろうかしら。
張儀:言いたきゃ言えよ。おれはどうせ利になびく野郎だ、おまけに軽薄だと言われた所で何とも思わん。
蘇萱:天佑、お客さんのお帰りだよ!

※張儀は楚国の美女ミー氏を秦王の側室として輿入れさせたのだが、秦王は彼女に会いもしないので困っている。

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