ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
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[本編49~51集]
(※ダイジェスト最終回は本編第48話に相当。)
武烈王崩御の報せを甘茂から内密に受けた嬴疾(エイ・シツ)は、他国に悟られないよう王は病だと称して棺を運ばせると同時に稷(ショク)公子を急ぎ呼び戻すため魏冉(ギ・ゼン)と白起を趙へ遣る。嬴壮(エイ・ソウ)はショク公子の即位を阻止するため暗殺を謀るが、魏ゼンは燕国に協力してもらいショク公子らを救出。ショク公子とビ八子は燕国の使者の一行に紛れて秦へ戻る。
ショク公子の帰国後、エイ蕩の死が公表される。切羽詰まったエイ荘は太后にショク公子の即位を妨害するよう決意を迫る。太后・魏紓(ギ・ジョ)は皆の前でショク公子が陰謀で王位を簒奪したとわめく。ショク公子は太后を昔のように母と呼び、エイ荘の言葉に惑わされないでと言う。太后は亡くなった我が子と、我が子同然のショク公子への思いに板挟みになる。太后が心揺さぶられていると察知したエイ荘はしつこく太后にエイ・ショクの廃位を訴える。
芈琰(ビ・エン)は草原へ戻っていたが、帰国したビ八子と太后の確執を知り秦にやってくる。そして彼女らの前で毒杯(と思われるもの)をあおり、ショク公子に剣で勝負を挑んでわざと刺されて息絶える。目の前で実の子同士が争い殺されたビ八子は半狂乱になって嘆き、やはり二人を我が子のように思っていた太后は自ら懐刀で胸を突いて命を絶つ。
ショク公子が即位の儀式に臨む日、エイ荘は自ら玉座に座り兵士を並べ、やってきたショク公子を殺害せんと待ち構える。だがそれを予期していたビ八子は密かに魏ゼンと白起に命じてエイ荘らを一網打尽にし、ショク公子は何も知らされることなく玉座についたのだった。(終)
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これはまぁ確かに、省略されてもいいかなというエピソードだった。第三部への布石っぽい。
→インデックス
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ダイジェスト版で省略されていたシーンをいくつか紹介。
・ビアトウと魏ジョの出会い。宮中はビアトウを田舎者と蔑む者が多い中魏ジョだけは優しい。
・公孫エンの恋愛エピソード。ダイジェストだと後半唐突に出て来た魏姫だけど、公孫エンとは秦大良造時代からの仲。彼女は最後公孫エンと一緒に魏へ帰って来たが間もなく病死したらしい。
・幼少期のビ・エンが楚からギキョへ返されるエピソード。
・秦斉楚三国盟会(ダイジェスト版14話)の直前、張儀はまず楚国へ同盟の提案に行ってる。これは省いちゃダメでしょ!既にここからビ原と子蘭公子の確執が始まっている。
・幼少期のエイ蕩とエイ・ショクの仲良し兄弟エピソードが何本か。甘茂の家庭教師エピソードも。
・ビ八子が三人目(エイ・ショクの弟)を産んだエピソード。そして四人目も…w
・函谷関の戦いの直前にビ八子が趙カをお供にギギョ・ガイに会いに行ってる。ええーっ!?∑(゚Д゚)
・白起の出世エピソード。ダイジェストではとってつけたように出て来た馮高もここから出て来てる。
・ビ八子と関内侯との確執が何度か。これも重要だったな。これないとなんでエイ荘がそこまでビ八子を憎むのかわからん。そして省かれてるシーンではビ八子がかなり悪女というか策略家。関内侯が彼女を妖げつ(魔性の女)と呼ぶのもまぁ納得できる。
・巴蜀への遠征シーン。エイ蕩が魏ゼンに命を救われたり巴国の女に恋をしたりと楽しいのだが、ごっそり削られてる。
・最後の張儀と公孫エンの再会シーンは逆にダイジェスト版の方が長い。あの最も感動的な再現シーンは後から付け足したようだ。
・エイ蕩は即位したらすぐ項萌を妃に迎えてる。もちろん魏ジョは激おこぷんぷん丸。
総括。
主人公が悪人!!?という斬新さが面白いドラマ。でもよくよく考えるとエイ・シは台詞上はそんなに悪人じゃない。このワルさはもう全てフー・ダーロン(富大龍)の素晴らしいお芝居によるもの。美形で
こんな目玉的俳優を主役に据えていてもなお、この物語は繁雑すぎて歴史好きでないと絶対ムリだ。すごく頑張って各国間の関係をわかりやすくしようとしてる努力はわかるけど、ムリだわ。
あと前作と決定的に違うのが、胸を打つようなテーマがないこと。君主のエイ・シがとにかく信用ならん男なので前作のような君主臣下の忠義ものとしては成立しない。ビ八子と張儀の忠義もの(友情物語?)と捉えるにはちょっと無理がすぎるだろう。宮廷陰謀ものとしてもエイ荘が小物すぎてダメ。戦略ものにしては繁雑で焦点が絞られてなくて、毎回何のために戦ったり交渉してるのかが分かりにくい。戦闘シーンもチャチくて前作の方がよっぽどリアルで迫力あったんだけど…。
まあ要するに前作が素晴らしすぎただけだ。どうしても比べて見てしまう。普通に見たら…見続けることができたら面白いんだけど、話がややこしすぎて継続することが難しいだろうなぁ。とりあえず富大龍ファンにだけおすすめ。
張儀を演じるユィ・オンタイ(喩恩泰)は、多分コメディ俳優さん。ガチなコメディアンではなく日本で言えばユースケ・サンタマリアとか大泉洋みたいな立ち位置だと思う。序盤のユーモアに富んだ芝居で、主人公として同情はできなくてもその親しみやすさで視聴者のハートをつかむ。シリアスを演じさせてもそれなりなんだけど、ちょっとした仕草や表情がコメディだなって思うことがしばしば。
あとはやっぱり!公孫エン先生ことヤオ・ルー(姚櫓)さん。コワモテでどっちかいうと悪役ばっか回って来そうな人だけど、ものっすごい良いキャラ。味わい深い。本当にこの人主人公で一本映画撮って欲しい。
それから登場回数こそ少ないのにやたら印象に残ると言うか、おいしい所ばっかり持って行った陳シン役、ジャオ・ジュンシァン(焦俊翔)。この人目ヂカラが強い。目ひとつで色々語る。調べたら彼は劇団四季の人らしい。日本で「キャッツ」とか「マンマ・ミーア」とかに出てたみたい。
気になる第三部「大秦帝国之崛起」はまだあまりYouTubeに上がってきてないのでもう少し待ってから見ようと思います。この第二部も途中でダイジェスト版と本編とごっちゃに見てしまって混乱したので…。