ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
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[第三十四集]
恵文王・嬴駟(エイ・シ)が張儀の元へやってきて昼間の口論を詫びる。関中を手放すという話に激昂したが、盟約一つのために張儀を犠牲にすることはできないと引き留める。だが張儀は、自分が楚王を騙したことが発端で嬴華(エイ・カ)将軍他多くの兵士が殉死したのであり、どうして自分一人が命を棄てずにおれようか、自分はもう利だけを追う不義者の汚名を重ねたくはないと言い、その決意は固い…。
翌朝、張儀はエイ・シに黙って楚国へ旅立つ。使者の証の符節や国書も携えず楚へ行けば秦王の臣下ではなくただの一般人だ、楚王はためらうことなく彼を殺せる…。嬴疾(エイ・シツ)は張儀のような男が考えも無しに危険に足を踏み入れるような真似はしないだろうと言うがエイ・シは気が気でない。エイ疾は追って国書を送ると共に国境に兵を配して圧力をかけようと提案する。
楚入りした張儀は楚懐王の命ですぐに捕えられた。
公子・子蘭の元に陳軫(チン・シン)がやってくる。親秦派の公子に、今張儀を殺せば秦は必ず攻めて来る、今楚に対抗できる兵力はないと説いて張儀の救出を請う。
王后が、張儀を殺せば秦が攻めてくるので郷へ帰ると言い出し、屈丐(クツ・ガイ)将軍が秦が国境に兵を配備し戦の準備をしていることを報告したため、懐王の意気も揺らいできた。
芈原(ビ・ゲン)は懐王が心変わりするのを恐れ、牢獄へやってきて張儀を殺そうとするが、子蘭公子がかけつけて取り押さえられた。ビ原が独断で張儀を殺害しようとした事を知った懐王は彼を呼び出すが、ついにビ原は、王の間違った采配によって先祖代々の土地を奪われていくのが耐えられないと真っ向から批判し、怒った懐王は彼を投獄する。子蘭公子を通じて密かに貢物をもらい張儀の赦免に加担していた王后は罪悪感から懐王にビ原を許してやってほしいと囁く。だが懐王はビ原はただ秦と戦うことしか頭になく現状が見えていないと言い、頭を冷やさせるためにもしばらく牢へいれておくと答えるのだった。
陳シンは解放された張儀を国境まで送りとどける。張儀は彼が裏で立ち回って命を救ってくれたことに感謝し、一緒に秦に来てほしいと請願するが、陳シンは己の信念に従い一生楚国に仕えると答える。暗君に仕えても何の利益もないと張儀は説得するが、では貴公は利益のために秦に仕えているのかと問われた。世間の人々が言うように自分は利益だけを考える男だと答えるが、陳シンは、そのような男がこんな風に国のために命を投げ出すことはしないだろうと言うのだった…。
張儀が無事戻って来てエイ・シは大いに喜ぶが張儀は早速今後の策を協議する。
楚は国政を一手に引き受けて来たビ原が更迭されたためしばらくは何もできないだろう。今のうちに斉に対抗するため、三晋諸国の公主を長公子・嬴蕩(エイ・トウ)の妃に迎えようと提言する。
王妃・芈(ビ)八子の侍女は楚国からやってきたのだが、楚の商人に扮したスパイから先の戦で彼女の親兄弟がみな戦死したと聞く。そして商人から毒を塗った短剣を渡された。これで秦王を暗殺せよというのだ。
この所侍女の顔色が悪いのは親兄弟を亡くしたからだとビ八子は彼女を気遣うが、エイ・シは彼女が楚の商人と頻繁に連絡を取り合っていることに気づいていた。そして兵士が彼女を取り囲む。侍女は自ら毒の短剣で胸を刺し息絶えた…。
[第三十五集]
恵文王・嬴駟(エイ・シ)は悪夢にうなされていた。兵の亡骸が死屍累々と横たわる戦場でたった一人で逃げ惑い助けを求めて嬴華(エイ・カ)の名を呼ぶ。振り返るとエイ華が立っていた。だがいくら呼びかけても彼は微動だにしない。そうだ彼はもうこの世にはいないのだ…そこで目が覚めたが、エイ・シはショックのあまり吐血する。
翌日、エイ華の墓参りに行ったエイ・シはエイ華の息子を見てエイ華と呼んだり、彼が殉死した戦の事を失念したりと言動がおかしい。実の弟のような存在だったエイ華を失ったことは彼の精神に相当なダメージを与えていたのだ。
その帰り道、エイ・シは嬴疾(エイ・シツ)に自分の跡継ぎは誰にすべきだろうかと聞く。エイ疾は当然長子の嬴蕩(エイ・トウ)が無難だと答える。だがエイ・シは不満なようだ。相国とも相談してみると言うエイ・シをエイ疾は止める。張儀は魏人であり秦の後継者を相談すべき相手ではない。しかも次公子嬴稷(エイ・ショク)の母・芈(ビ)八子の親友であるから当然エイ稷を薦めるだろう。後継者は慎重に考えるべきだと諫める。
魏章将軍は張儀と酒を飲む。魏章はエイ華将軍を救えなかったことでエイ・シやエイ疾から疎まれていることを肌で感じており、退役して魏へ戻るつもりだ。エイ・シの体調が優れないことが話題に上がり、張儀はエイ・シが王位を退いたら自分も魏国へ帰るつもりだと話す。魏章はもし張儀が魏へ来るつもりなら手助けしようと言う。そして来るなら早い方がいい、エイ蕩が王位に就けば彼は外国人を遠ざけるに違いないから、と忠告する。
エイ蕩の立太子の儀式が執り行われた。各国から使節が祝いにやってきたが、エイ蕩は楚国の使節の娘、項萌に一目惚れする。王后・魏紓(ギ・ジョ)は息子が楚女に恋をしていると知って衝撃を受ける。楚は恋敵・政敵であるビ八子の故国だからだ。楚女だけは絶対にだめだと言う母にエイ蕩は納得できない。
魏ジョはビ八子を呼び出し、太子は魏国から妃を迎えるのに、楚女に夢中になっていると知れれば両国の関係が悪くなると言って、エイ蕩に項萌を会わせないようにしてほしいと言うが、ビ八子は項萌とは同郷ではあっても知り合いではないので働きかけるのは難しいと答える。さらに太子の想い人であれば国事に関わることにもなりかねない、どうしてもというなら、彼女ら楚の使節に帰国するよう陛下から命令してもらうしかないと突き放す。
ビ八子は彼女は彼女で、まるで自分が太子に楚女を勧めたように陰口を叩かれ、またエイ蕩が太子になったことで後宮での立場も弱くなり肩身の狭い思いをしていた。そしてエイ・シに八つ当たりして彼の機嫌を損ねてしまう。
蕩太子は弟や仲間達と高級酒店・晋咸居(シンカンキョ)で飲んでいたが、隣の席の酔っ払いが煩く衛士が彼を店から引きずり出そうとしたのを従業員の若者が制止しようとして乱闘になる。割って入った蕩太子はその武力で従業員を抑えるが、従業員は刃物を取り出して暴れ衛士を刃物で刺して逃亡。
その従業員の若者とは、今や秦に滅ぼされた草原の部族・義渠(ギキョ)の王子、芈琰(ビ・エン)。秦の行商隊に拾われ奴隷として売り飛ばされ行き着いた先がこの酒店なのだった。



――秦国――
[A] 恵文王(嬴駟/エイ・シ)
秦の君主。
[B] 張儀
秦の相国。楚王に商於の地を譲ると言って騙したため恨みを買っている。
[C] 嬴疾(エイ・シツ)
秦の上将軍。エイ・シの異母弟。智将と名高い。
[D] 魏紓(ギ・ジョ)
恵文王后(正室)。魏国出身。王の寵愛を失って久しい。
[E] 芈(ビ)八子
恵文王妃(側室)。楚国出身。彼女は入内した時から親切に接してくれる魏ジョが嫌いではないのだが、なんとなく嫉妬の視線を感じている。
[F] 嬴蕩(エイ・トウ)
恵文王の長子。魏ジョの子。武勇に優れた若者。異母弟エイ・ショクとも仲が良い。
[G] 嬴稷(エイ・ショク)
恵文王の次子。ビ八子の子。根性なしの坊ちゃん。ビ八子からいつも怒られてるので、
いつも優しくかばってくれる魏ジョによく懐いている。
[H] 項萌
楚の使節の娘。エイ蕩の立太子の儀への参列のため来秦。
[I] 芈琰(ビ・エン)
秦の高級酒店・晋咸居(シンカンキョ)の従業員。実は義渠(ギキョ)王とビ八子の子。
[J] 漪蔚(イ・イ)
晋カン居の経営者。中原で手広く商売している大商人。張儀とは腐れ縁で、権力をカサに着た彼から何かと無理難題を押し付けられてるかわいそうな人。
――楚国――
[K] 懐王(熊槐/ユウ・カイ)
楚の君主。優柔不断で人の意見に流されやすい。
[L] 芈原(ビ・ゲン)
楚の左徒。反秦派の筆頭。
[M] 熊子蘭
楚の公子。ビ原と対立している。
[N] 陳軫(チン・シン)
楚の客卿。斉の出身で義理堅い性格。
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うおぉっこの第35話はあかんやろ、エイ華の息子のエイ戦、父ちゃんに瓜二つ!(※エイ華役ジン・ハオ(荊浩)の二役。)これは病んだエイ・シでなくても「エイ華生きてたんか!」って思うさw でも彼がまた出てきてくれたのは、別人でも嬉しいな。(-^□^-)
物語は宮廷陰謀劇へとシフト。しかしパワー不足は否めない。魏ジョが善良すぎてドロドロしないから女子的にはいまいち…。
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