ドラマでお勉強-大秦帝国(第一部) #10 | あさひのブログ
「大秦帝国(第一部/黒色裂変)」第十七集、4分あたりから。
嬴虔(エイ・ケン)は多忙な弟・孝公の代わりに彼の息子・嬴駟(エイ・シ)の面倒を見、厳しくしつけていた。そこへ孝公がやってきた。

* * * * *

「兄上。」
「あやつは大伯(わたし)の代わりに言い訳をしたのだろう(※)、聡い子だな。」
「シは小さい頃から兄上の元で成長してきました。以後も兄上は彼を甘やかさないで下さい。」
「安心しろ、あの子はお前より強い。座ろう。」
「兄上、私は衛鞅(エイ・オウ)ともう一回よく相談したのです。」
「三日三晩だろう、誰が知らないものか。」
「衛オウの見識は広く大きく見地があります、普通の書生とは比べ物になりません。」
「また古臭い時代遅れの案でも出したのか。」
「これは衛オウが私にくれた強秦九論です、兄上ちょっと見てください。」

※エイ・シは、伯父が厳しいしつけをするのは自分のためだと解っていると父に言った。


「さっきエイ・シのやつが、私の前で何やらぶつぶつと、燁燁雷電、不寧不令(※1)とかなんとか。この(雷のように衝撃的な)強秦九論に照らしていけば、この世の中は本当に変わるだろう。」
「この人(衛オウ)の見解は群を抜いていて、度量が広く、不世の才(この世にめったと現れない有能な人)というべきでしょう。」
「確かにその通りだ。ではなぜ先にあのような訳の分からないことを(言ったのだろう)?(※2)
「兄上、山東の諸侯は秦国を妖魔の輩だと思っていて、皆に探りを入れてみずにはおれなかったのでしょう。」
「…キョリョウよ、お前は本当にこの人の変法(改革)を用いる準備をするのか。」
「兄上、今回私がここに来たのは兄上と相談して決めたいからです。」
「私と相談…お前はまだ決めてないのか。」
「このような重要な事、私は試してみたいのですが、軽々しく決めることはできません。」
「兄弟よどんな難点があるのか、言ってみろ。」

※1 「ぎらぎらかみなりいなびかり、おそろしくともなんともできず」か?日本語字幕では「大嵐の来し時、人心は動揺する」となっている。
※2 衛オウは最初ありきたりな王道論を説いて皆を呆れさせた。



「兄上、父上は臨終の前に託されました、我等二人兄弟が心を同じくすることが、最も大切な事だと。今日前もって来たのは、私はあなたと話したい重要な話があるのです。秦国の困難については、兄上は私よりもはっきり心配しておられるでしょう。変法を施行せねば、遅かれ早かれ(秦国は)滅亡する。変法だけが一本の活路を見いだせる。けれど秦国は戦が多く、部族(氏族)は林立している。戦争をするのに統一(一致団結する)号令をかけるのは容易だが、変法するための統一号令をかけるのは大変難しい。エイ氏族は最も大きいですが、主要な家筋はあなたと私の二人がそれぞれ治めてます。秦国が変法を施行する際に、あなたと私の兄弟が引っ張り掴み合いをしていれば、(変法を)少しでも進めるのにも難行するでしょう。私が本当に考えているのは、もし兄上が揺るぎない意志で変法を支持するなら、あなたと私の兄弟は(力を合わせ)存分に(改革に)立ち向かい、秦国を強大で富める国にできるでしょう。もし兄上にまだためらいがあるなら、わたしはむしろ変法を棚上げしておいた方がいいでしょう。(→兄上が賛成されないなら私は改革を保留しましょう。)」


「キョリョウ、お前は兄を信じてなかったのか?」
「兄上、あなたを信じてなければ私はこんな話をしましょうか。私があなたを探してやって来たのは、ただ兄上の本当の思いを聞いてみたかったのです。」
「キョリョウ、お前も私も偉大なる秦人の子孫だ。何万何千の国民がぬかくずを食べ山菜を飲み込み(→貧相な食事しかとれず)着物は破れぼろをまとっているのを目にしてきた、故国がばらばらにされて国土を失っていくのを目にしてきた、誰が心を痛めぬと?国難に立ち向かうに当たって、兄弟が争うなどと、どこのどいつが言い出すのだ?」
「兄上…。」
「この兄が言う事はただ一つ、秦国を強くすることができるのなら、文句を言う奴がいれば私がまずそいつを追い出してやろう!」

* * * * *

このお兄ちゃん、ちょっと気が短いけどホント良い人なんだよねぇ。ここの兄弟姉妹はみんな賢くて強くて、ちょっと出来過ぎw


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