ドラマでお勉強-大秦帝国(第一部) #8 | あさひのブログ
「大秦帝国(第一部/黒色裂変)」第十六集、13分あたりから。
満を持して衛鞅(エイ・オウ)は朝議に招かれるが、ありきたりな王道を説いて孝公や大臣らを呆れさせる。景監は衛オウに頼まれ再度孝公と話す機会を設けてやるが、衛オウはまたもや筋違いの儒家思想や老子の無為思想を説いたので孝公は怒って帰ってしまった。さも愉快とばかりに大笑する衛オウに景監は目を剥く。その後魏人の大商人の侯嬴(コウ・エイ)に招かれ景監は衛オウと顔を合わせるが、その怒りは頂点に達していた…。
* * * * *

「一喜一憂(※)、妙なことだな。」
「(衛オウに向かって)この能無しめ!今日が最後の乾杯だ、それで二人(私と衛オウ)の関係はきれいさっぱりなくなる。」
「(衛オウに向かって)またまずい事をしたのか。」
「わたしにまずこの最後の乾杯を受けさせてくれ。」
 景監は杯を空けるとさっさと立ち去ろうとする。それを侯エイが引き留める。
「不才(わたくし)は恥ずかしながらお招きした身として、あなた様には留まっていただきたい。」
「私は愚か者とは飲めぬ。」
「今日の秦公との面会は、半分成功だ。」
 その意味深な言葉に景監は思わず足を止める。
「…侯店主は秦に来てくれた義侠の商人だ、貴方の顔を立てて、私はもう少しだけいるとしよう。」
「ありがとうございます。」

※衛オウは嬉しそうにしている一方で景監は憮然としている様子を見て。


「景兄貴はかつて商人に偽装してたが、わたしはぜひ問いたい。今ある人が世にも稀な珍品を持っているとして、どうやってその価値を知る買い手を探すべきだろうか。」
「品物を見せて、ありのままの値段を言えばいい。」
「もし売り先がその価値を知らなければ?」
「引き続き(品を)見せておれば、きっと価値を知る買い手が現れるだろう。」
「一日中稀世の珍品を街で声を上げて売り歩くのか?一般に、稀世の珍品は軽々しく人に見せてはならない。まず最初に松明の(ごとくめらめらと燃えるような)眼光をした価値を知る者を確実に選ばなければならない(※)。そして(買い手に)探りを入れる商売人(売り手)の秘訣は、先に悪い品を見せ、その後に良品を出すのだ。景兄貴、いかがかな?」
「先に悪い品を見せれば、買い手は舌打ちして走り去っていくだろう。」
「悪いものが解らなければ、どうして珍しく良いものの価値がわかるでしょうか。買い手は悪い品に怒って(去って)行ってしまうのです。」

※その珍品の真価を知っていてなおかつ欲しくてたまらないという者を探すのだ。


「(それは)何を意味するかだ。」
「悪い品に怒るということは、珍しく価値あるものを心の底から求めているに違いないでしょうな。」
「景兄貴、わたしをまだ信じる心があるか(もう少しだけ信じてくれないか)。」
「…君上(陛下)は明日西へ視察へ行かれる。船上でなら空いた時間に面会を挟み込める。敢えて頭を上げて(あきらめず)、もう一度だ。」
「さすが、胆力と見識がおありだ。」
「この次は悪い品ではなく本物を(見せろ)。」
「買い手が悪い品を知っているなら、自ずと本物に出会う。」
「最後の一回だ、自分で努力しろ!(全力を尽くせ)」
「さあ!(乾杯しよう。)」



 翌日、景監は衛オウを連れて船着き場へ向かう。
「もう次はないぞ、気を付けろ。」
「よく覚えておこう。」
 景監と衛オウは船に乗り込み孝公に拝謁する。
「君上にご挨拶申し上げます。」
「ご挨拶申し上げます。」
「船室内で茶を飲みながら話をしよう。車英、船を出して西へ向かえ。」
「船を出せ!」
 衛オウは船内で孝公と対面する。
「国の仕事がとても忙しく(船上での面会となったことを)、先生にはご了解いただきたい。(西へ)行きながら話そう。」
「君上が国の仕事に重きを置かれることは、まさに天職とするところです(当然の事です)。」

→#9へ続く。

* * * * *

衛オウが景監をつてにして孝公にしつこく拝謁したというのは史実らしいです(※その時話した内容は史実とは異なります)。三回目でやっと興味を持ってもらって四回目で気に入られるらしくて、これは三回目のシーン。


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