ドラマでお勉強-大宋提刑官2 #3 | あさひのブログ
「大宋提刑官 II」第七集33分あたりから。
宋慈の妻・玉貞は今回の事件が危険なものだと知り、夫に捜査を中止するよう説得するため義母の協力を求め宋慈の故郷へ。義母は趣味の植樹をしており玉貞もそれを手伝う。

* * * * *

「お義母様。」
「玉貞さん、あなたはこの樹が何て名前かわかるかしら?」
「あなたの息子の妻(→わたくし)はわかりません。」
「あなたはもちろんわからないでしょう、だってこの名前は私がつけたのだから。四季雪松というのです。ここに全部で398本植えてあります。この数字がどういう意味かわかるかしら?」
「わたくしは愚かで見当もつきません。」
「あなたが見当もつかないのも無理はないわ、私は誰にも話したことがないのだから。あなたはね、この事を知る最初の人なのですよ。あなたの舅(→宋慈の父)が刑獄の仕事をしていた当時、(彼が)冤罪を雪ぎ不当な刑の執行を止めさせ、何度も難しい事件を解決しました。あなたのお義母さん(→わたし)は彼のためにこの樹を植えました。彼が一つの事件を解決する度に、私は彼のために一本の樹を植えたのです。彼は全部で199件の事件を解決したので、私は彼のために199本の樹を植えました。そして冤罪を晴らすという意味を暗に含めて四季雪松と名付けたのです。」


「ですがお義母様、お義父さまは全部で199件の事件を解決なさったのですよね、あなたはどうして398本の雪松を植えられたんですか?」
「あなたは父の仕事を受け継いだ子(→宋慈)のことを忘れたの?彼の父親が(仕事から)手を引いてからは、私は息子のために樹を植えてます。彼の父親は一生で199件の事件を解決しましたが、慈は今ちょうど199件の変わった大きな事件を解決しました。私は息子のために199本の松を植えたのです。見てごらんなさい、この四季雪松は四季の春(のような活気)を思わせるでしょう。」
「お義母様。」
「玉貞さん、私はあなたが心の中で焦っていることはわかってますよ。あなたたちは夫婦なのだから、(お互いを)深く知るべきですよ。人がこの世で生きていく上で、(それぞれが)すべきこと、またすべきことがあるのです。私は母として、今まで息子の選択を疑ったことはありません。この点ではね、私はあなたよりも気持ちを落ち着かせていられますよ。」


「お義母様、ことわざに言います、当事者は迷うが傍観者にはよく見えると。あの人がこれまでずっと死の理由を調べる(事件を捜査する)のに、彼が確かな事情(証拠)を認めているのなら、誰も(彼の捜査を)止めませんでした。けれど今回は、今回の事件は今の聖上(陛下)に関わっているのです。ただごとではありません。彼がもし(この件から)手を引かなかったら、恐らく時すでに遅しということになるでしょう。お義母様、あの人は親孝行な息子で、これまでずっとあなたの言う事を聞いてこられました。おそらく今彼は危険な崖の上に立っているようなもので、また前へ一歩踏み出そうものなら彼はきっと…。ここに至っては、わたくしには本当に方法がないのです(どうすればいいのかわからない)。あなたが京へ戻っていただければ、すぐに彼を止めることができるでしょう。彼に危機の瀬戸際で踏みとどまらせてください。」
「わかったわ。玉貞さんが苦しい胸の内をぶつけてくださったのだから、とにかく一緒に(京へ)行くことにしましょう。でも私が行ったとしても、必ずしもあなたが止めさせたいと思っている人(→宋慈)を止めさせることができるとは限りません。ことわざに言います、双方から話を聞くのは聡明であり、片方からしか聞かないのは暗愚であると。そうでしょう?私は今回京へ入ったら、降服を勧めるかそれとも戦うことを勧めるか(→捜査を止めさせるべきか続けさせるべきか)、これはあなた一人の話を聞くだけではいけません、私は我が息子が言う事も聞いてみる必要があります。」


「お義母様、あなたが(京へ)行ってくれるだけで、わたくしには頼りになり心の拠り所となります。私の心はとても安定します(→安心します)。」
「でもあなたがこの老骨(わたくし)を京へ連れて行って、お役に立つかしらねぇ。」
「お義母様、あなたは彼をちょっと説得してくださるだけでいいのです。」
「わかったわ。宋さん(※同伴してる執事)、私が不在の間、この家の事はあなたに任せます。覚えておいて、私が今回京へ行って、息子を説得できてこの事件を放棄させたなら、長くても10日約半月で戻ってきます。私がもし半月で戻ってこなかったら、あなたは(私の代わりに)また一本の四季雪松を植えてちょうだい。どういうことかわかるかしら?」


「わかってますよわかってますよ。もし半月で戻ってこなかったら、それは若さまがまた大きな事件を解決されたということ。(その時は)わたくしが、一本の雪松を植えましょう。そうすると第399本目ですな。」
「99…でもこれは大難の数ね。」
「どうして大難の数でしょうか、これは良い数ですよ。」
「大難の数だとか吉兆の数だとか、私達宋家は今まで忌み嫌ったことはないわ。そんなのは信じないで、信じないで。覚えておいてちょうだい、その時になったら、あなたは399本目の四季雪松を植えることを。いいわね。」
「わかりました。」

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この母にしてこの子ありなエピソードで好き。


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