ションヤンの酒家 | あさひのブログ
今見てるドラマ「大宋提刑官 II」で苦悩の皇帝陛下を演じるタオ・ザール(陶澤如)の出演映画を探してみた。

「ションヤンの酒家」 (2003年 原題「LIFE SHOW」 監督/フォ・ジェンチイ 主演/タオ・ホン)
106分

ションヤンの酒家 [DVD]/東宝

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酒家と書いて「みせ」と読む。タイトルからして地味で玄人好みっぽい雰囲気だが…。

――昔からある屋台街に店を構え鴨首料理を売るションヤン。母親は幼い時に亡くなり父親は京劇女優と駆け落ち。苦労しながらも今の生活を築いてきた。兄は結婚しているが嫁の言いなりでションヤンに息子のトアルの世話を押し付ける。弟はアマチュアミュージシャンだったが麻薬に手を出して捕まり更生施設に入っている。
ションヤンはこのところ、毎日のように屋台街へやってきて彼女をじっと見つめている男の事が気になっている――

[ここからネタバレ--------
弟と交際していた店の従業員アメイが自殺未遂を起こす。
父が劉氏に貸した家を劉氏の息子が不当に占拠している。ションヤンはその家を取り戻して弟が出所したら住まわせてやりたいと思い弁護士に相談する。
兄夫婦はトアルを預けっぱなしだ。ションヤンは夜の商売のため彼の相手をしてやることはできない。トアルはいつも寂しそうにしている。
屋台街にやってくるあの男は卓といい、高級車を乗り回してるようなけっこうな金持ちらしい。

ションヤンはアメイに弟の事はもう忘れるようにと勧める。弁護士の息子が、多少精神に病があるようだが良い青年のようなので、仲介してアメイと結婚させる。
ションヤンはプライドを捨てて自分たちの苦労の元凶ともなった父と義母を訪ね、貸し家の名義を自分に移し家を取り戻すことに成功した。
ションヤンと卓氏の距離は徐々に縮まってくる。彼女はバツイチだが、卓氏も妻に逃げられ孤独の身だという。

兄夫婦がションヤンの屋台にやってくる。身勝手な兄嫁とついに衝突しトアルの目の前で派手に喧嘩をしてしまう。
屋台街の仲間から、国の政策でもうすぐここの屋台街は取り壊されて自分たちは立ち退きを迫られると聞く。
結婚したアメイを訪ねると、アメイは幸せだというが、彼女の体には青あざができていた。
ある日ションヤンは卓氏と山の上の見晴らしの良いホテルへ。二人は一夜を共にするが、卓から再婚する気はないとはっきり告げられる。さらに彼の仕事が屋台街の土地の区画整備に関わっていると知り、裏切られた思いで別れる。

弟が出所してくる。アメイが結婚したことを教えると弟は本当に彼女の事が好きだったのにと嘆く。
ションヤンは茫然として店に座っている。そこへ一人の画家がやってきて、彼女の肖像画を描きはじめる。明日もここにいるかと尋ねる画家に、ションヤンは自分はずっとここにいると答えるのだった。(終)

----------ここまで]

うーーーーーん、これは…。(´Д`;)
予想通り、地味。

物語がこの手のジャンルではありがちというか、まったくよくある話で。文芸書の地味小説なジャンルで、特に女性作家が書く話でごまんとあるよなぁ。こういう現実に即した恋愛ものって好きな人は好きなんだろう。
この手の話って、主人公は不幸っていうほどどん底ではないけど決して恵まれてるわけでもなくて、日常からなんとか小さな幸せを見出して力強く生きて行こうとしてるんだけど、実際はそうそううまくは行かずむしろやることなすこと裏目に出て、どうせ私は不幸なんだわーってパターン。最後はバッドエンドってほどどん底にはいかないけどハッピーエンドではなく、結局最初と何も変わらないっていうね、もうこのパターンは確立されててあとは味付けが少々違うだけ。で、この作品もまぁ見事に先が読めてしまうのでつまらん。
とりあえず若者にはおすすめしない。若い人は多分半分も行かないくらいで眠くなる。大人のラブストーリーというか、いやそれがメインなわけではないけど、地味などこにでもいそうな一人の女性の暮らしを描いてるだけだから。映画に「現実を忘れさせてくれる時間」を求めている人にとっては、なんで映画で現実的な日常の苦労を見せられなあかんねんって。疲れる…。

主人公ションヤンを演じるタオ・ホン(陶紅)は、ちょっとこういう役を演るには美女すぎんだろという気が。古いごちゃついた屋台街で一人だけモデルみたいで明らかに苦労人ではないし、芝居も表情があまり変わり映えしないので内面の苦悩とかそんなに伝わってこない。現代的(都会的)な顔立ちをしてるので、後の方でションヤンが意外と保守的な考え方だったとわかった時に「えっそうなの??」ってビックリしてしまった。いや人を見た目で判断してはいけないけど、ちょっと違和感…。
で、陛下はションヤンの相手役の卓氏。どこにでもいそうな冴えないサラリーマンつうか…別段恰好いい役でもないし実に、実に普通。「大宋提刑官 II」でも正直偉そうに見えない普通のおじさんな皇帝陛下だけど、この人普通な芝居が良いよw

ひと昔前、あるいは田舎を舞台にした映画だと思ってたら普通に現代だし(作られたのが10年前であっても)今の日本でもまったく変わらない雰囲気。だからこういう映画をわざわざ中国のを見る必要はないかな。日本でもごまんとありそうなドラマ。特に中国らしさとか中国だからというのはなかった。


TSUTAYA DISCAS
2枚ずつしか借りられない。そしてひと月に4枚借りねば損…。
5勝3敗2引分け。


ションヤンの酒家 (小学館文庫)/小学館

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原作は文庫本があるようだが、私はこの映画観て読む気にはならんなぁ・・・。



長いものに巻かれろ